December Soul
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hiro | 愛知県 | 不明 | 2014年03月12日
1953年スロヴェニア生まれのドラマー、マルチ・パーカッショニスト Zlatko Kaucic。 多くの方が初めて耳にする名前だと思いますが、このKaucicがリーダーのトリオ作品「December Soul(2013年)」を購入された方は、ECMからの諸作品で知られるピアニスト Stefano Battagliaが参加していることがその理由で、たぶんECMを好んで聴かれる方であると思います。更に、ベースのPaolino dalla Portaが、イタリアの人気トランぺッターPaolo Fresu率いるDevil Quartetのメンバーであることを知った時、このアルバムを手にして良かったと思われるに違いありません。 内容の出来不出来に関係なく、意中のミュージシャンが参加しているだけで、そのアルバムを手放せなくなることもあるのでは?といいますのは、この「December Soul」、かなり自由度が高い演奏が繰り広げられており、Paul BleyやSteve Lacyとも共演歴があるというKaucicの経歴が物語るような作品に仕上がっているため、如何なECMファンといえども、賛否が分かれるのではと思うからです。9曲中、ドラマーでありリーダーのKaucic作品が6曲、他の3曲(.Jacob #1〜#3)は3人のインプロビゼーションとなっています。60年代を思わせるキツめの曲もあれば、美的センスを追求した曲もあり、3人が持てる演奏力を自由に展開する中で、やはりベストトラックはラストの「Julijske Barve」でしょうか?14分という長さを感じさせないのは、過剰な緊張感を強いることなく、かといって散漫にならない、3人の演奏テクニックによるものだと思います。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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