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ブラームス(1833-1897)

CD ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、シューマン:ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 ムター、マズア&ニューヨーク・フィル

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、シューマン:ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 ムター、マズア&ニューヨーク・フィル

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  • ★★★★☆ 

    司那夫金  |  所在地  |  不明  |  2013年09月22日

    良い意味でも悪い意味でも「よい商品」となりうるCDだとは思う。ムターのヴァイオリンは、技術的には旧盤(指揮カラヤン)を超えて自由さ、あるいは余裕、自発性のようなものがビシバシ感じられ、よい意味で旧盤に比して「万人向け」な演奏になった。旧盤の方が「大人っぽい」ように感じられるが、それは旧盤が多分に指揮者の作り出すオケの影響が強過ぎだからだと思われ、ソリストとしての表現力としては、むしろ「カラヤンの呪縛から脱した」と、ポジティヴに評したい。 確かにこれは、最高に好みの一枚だというリスナーがいてもおかしくないくらいの名盤ではある。ただ旧盤には、他の盤では味わえない独特の音色(「艶」のようなもの)があり=もちろんそれが好む好まざるの評価の分かれ目だったのかもしれないが=それゆえ演奏そのものに明確な存在意義があった。その視点からこの演奏を聴くと、「ある日催された名演の記録」という位置づけ以上の何者でもなく、「もし別の日に同じような演奏会があれば、そっちのほうが名演だったのでは?」という可能性を思わせてしまうような偶発性が脳裏をよぎる。断定はできないが、ムターの個性を引き出すに、マズアという指揮者では役不足なのかもしれない。 だが、例えば旧盤が、自己主張の明確な「芸術」=(細く長く永続する)だったとすれば、この新盤は、「ポッと出て、話題をさらって、すぐ消える」=消費を支える商品=として優秀と言えるのかも・・・そんな風に思えたので、最高票ではないけれど、withカラヤン盤のネバネバに気持ちの本音が動かない自分としては、むしろこちらの新盤を手にとって聴くことのほうがはるかに多い。

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  • ★★☆☆☆ 

    ぶるじょわ爺  |  神奈川県  |  不明  |  2011年09月30日

    えっ、何で高い評価が付くの?バックのマズアがマズいのはいつものことで驚くには足りないが、ムターのボウイングってこんなに貧弱にいつからなったのか・・・?「全編カデンツァ?}ただヒステリックに悪乗りしているのが「名演??」。 いずれにせよ、あまたの名演があるこの曲で、この程度の演奏で評価されるはずもないこと、玄人筋の評価も右に同じ。 最近の名演で、心に残るのは、2005年のNHK音楽祭で、庄治紗矢香がNDRと共演した一番。なぜCD化されなかったか不思議だが、内容的にははるかに品格があり、音も澄み切っていた。 ともあれ、このCDも遠からずDisk Union行きだな。

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  • ★★★★☆ 

    ヒューブーン  |  静岡県  |  不明  |  2011年09月02日

    カラヤン/ベルリンpoとの共演を「徹頭徹尾人造庭園的」と評するなら、この演奏は「2〜3割の生花の混じった人造庭園」と言えるかもしれない。中途半端で、やや完成度に欠くが、ムターに似合わず?火花が散るような光景も見られる。マズアもなかなか好調。シューマンは他の演奏を聴いたことがないので評を控える。

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  • ★★★★★ 

    ななみみ  |  栃木県  |  不明  |  2011年07月04日

    まさに生きた演奏である。最近のムターって好みが分かれると思うのです。このライヴでは冒頭からムターらしく濃厚でありながら胃もたれせず、このブラームスの真っ赤な太陽をとてもクールに表現していると思う。それはオケとの相性ももちろんあるでしょう。うまく表現できませんがニューヨーク・フィルだからこそだせた味。いや、誤解、批判を恐れずに言うとニューヨーク・フィルだからだせなかったものがこのムターとの演奏でうまく化学反応を起こしたのでは? とにかく名演なのです。この曲でこんなに感動を覚えたのはデ・ヴィート以来です。二楽章のオーボエソロも絶品。今までこの曲を避けていた方にもおすすめ致します。 シューマンの幻想曲も隠れた名曲ではありませんか。ジャケットも超クール!

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  • ★★★★★ 

    北国の春  |  さっぽろ  |  不明  |  2006年11月22日

    ムター&アルゲリッチ、二人の御姉ちゃんに、乾杯。本曲是全篇カデンツァー。感性を現してこそプロ。文部省唱歌を、おっかなビックリ器楽演奏する輩ばかりが目に付く昨今、没個性がグローバル化する中,独自の主張を奏で切っている。これぞ才能!! 活きたブラームスに、bravo!!

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  • ★★★★☆ 

    クレンペラーマニア  |  神戸  |  不明  |  2005年05月10日

    完璧な技巧と美音でつづられた演奏。しかしこれを「枠を踏み外している」「品性に欠ける」「古典再現にふさわしくない」ととるか、「個性的名演」、ととるか。ひょっとするとこの演奏により、クラシック音楽観(とその未来像)にかかわる「踏み絵」を、ムターが聞き手に強いているのでは、と勘繰りたくもなる。しかし私的には、元来ハンガリアン・ジプシーバイオリンの響きに満たされた終楽章が、これほどの生気を持って再現された事はなかったのでは、とだけ感想を述べておく。凡庸とされるマズアもここでは大健闘。

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