マーラーの交響曲 講談社現代新書
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浜っ子 | 愛媛県 | 不明 | 2021年04月18日
とっつきにくいと言われるマーラーの交響曲を平易な言葉で本書は語ってくれています。マーラー入門用としてもマーラーフリークの方にも読んでいただきたい1冊です。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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テリーヌ | Hyogo | 不明 | 2017年12月07日
今までマーラー関連の本も多く読みましたが、この本は読みやすくわかりやすいという意味では優れた本だと思いました。既読本との重複はあっても、他作曲家作品との関連や比較、あるいはマーラーのエネルギッシュな生き方など、表題からちょっと脱線した余談部分が面白いと感じました。いずれにしても、マーラーが凄い仕事人であり、それほど長生きしていないものの、普通の人の何倍分もの人生を生きたことが、この本からひしひしと伝わってきます。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 2013年01月09日
本の構成は、最初と最後に金さんと玉木さんの対談があり、その間の本論部分が金さんによるマーラーの交響曲の解説、という形です。本の出来栄えとしては「今一つ」というか、「惜しいなあ」というのが実感。@マーラーという個人のエピソードがずいぶんと扱われますが、ほかの本でも読めるものや、すでに間違いであることを指摘された話も多く、正直、不要かと思う記述が多いと思いました。なお、前島良雄氏の『マーラー 輝かしい日々と断ち切られた未来』(アルファベータ、2011年6月)をもし先にお二人がお読みになっていれば違う書き方になったように思います。それがとても残念。A金さんは指揮者ですから、マーラーを演奏するうえでの苦労というか、実際の音楽家でなければ分からない、そういう問題を中心に扱ってくれればよかったのではないでしょうか。もちろんいくつか紹介されてはいますが、そういう演奏者目線のマーラー論こそこれまでにそんなにありませんから、そこ中心だったらよかったのになあ、と思います。ま、まだ全部の曲を指揮されていないということですから、今後に期待いたします。B玉木さんの役割が「微妙」です。金さんの解説中にしばしば「玉木さんによれば」とか「玉木さんの説」として曲その他への解釈などが現れます。金さんが説明しているように見えて実は玉木さんが「背後の主役」であることを匂わせるっぽい感じが至るところにあります。共同なら共同に徹し、分担なら分担し、というように役割をはっきりさせた方がいいんじゃないかなあ。トータル、さして新発見はなく、今一歩であります。なお、間違いを若干。327ページ「水藍という指揮者が新加坡交響楽団を指揮…」→中国人に「水」という姓はありませんので、わざわざ漢字表記で中国人を示すなら「藍水」と書くべき。333ページ「ウィーラー版」→349ページ年表ではフィーラーで不統一。343ページ「ワルター指揮コロンビア交響楽団の『復活』」→ワルターの『復活』はニューヨークフィルとの録音。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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