ツァラトストラかく語りき 上巻 新潮文庫 改版
商品ユーザレビュー
-
(0 件)
-
(1 件)
-
(0 件)
-
(0 件)
-
(0 件)
検索結果:1件中1件から1件まで表示
-
四郎右衛門 | 大阪府 | 不明 | 2009年07月17日
生田長江の文語訳が近頃覆刻されたが、略字(常用漢字)新仮名遣いで格調は無い。では原訳は有るのかと言うと、無い。悪文の見本。本人は聖書大正新約を貶し明治新約を褒めているが、自ら裏切っている。この竹山訳にも不満は有るが、敗戦後間も無くの、文語の風を遺した口語文として格調も生田訳より余程有り、現在入手できる最良のツァラトゥストラの邦訳と言える。―然も最廉価。これを自分はこういう文語に仕立てると直しながら読んでいくと、実に味わい深い。ニーチェの原意思は何処かへ飛んで行くが、文学作品なのだからそれで良いと思う。聖書は文学に過ぎぬ、とニーチェは伝えたかったのであると想うからである。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:1件中1件から1件まで表示