Paul Simon

CD Rhythm Of The Saints

Rhythm Of The Saints

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    ♂猫Junn-Junn  |  東京都  |  不明  |  2017年03月21日

    …先月2月中旬に偶々、 1990年に米国のPaul Simon(ポール・サイモン/1941-) がアフロブラジリアンな文化団体とコラボして制作したアルバム 「The Rhythm of the Saints」 ってのがあると聴いて…少し興味が湧いたので確認してみると、 1,000円くらいで買えると分かったので、注文し、 届いたので、聴いてみて… 先ず… 輸入盤の洋楽系CDは歌詞カードとか付いてないモノが多いけど、 コレには、 ちゃんと全曲の歌詞や各曲の楽器担当者のクレジット表記等も記載された ブックレットが付いてあったので、 そういう面では親切設計なCDと言えるね。 …ただ、クレジット表記を見ていて、Ringo Starr(リンゴ・スター) って出てる曲があって、 でも楽器はギターになってて、え?…みたいに思って確認してみたら、 ソレは誤植で、ビートルズのドラムスのリンゴ・スターとは一切関係なく、 Rigo Star(リゴ・スター)っていう、 コンゴ出身でパリを拠点に活動する著名なギタリスト、 のことだったみたい…という、 間違いも含まれてるんで、100点満点のブックレットでは、 必ずしも、ないんだけど…。 あと、オリジナルのは1990年に出た全10曲のアルバムだけれど、 コレは2004年に再発売されたリマスター盤で、 オリジナルの10曲の後に、4曲のボーナストラックが追加された、 全14曲計62分、という仕様。 (…っていうか、考えたら、2004年に再発売するにあたって、 上述のクレジット表記の誤植とかきちんと訂正しとけよ! って素朴にツッコミ入れてしまうんだけど…) …それはそうと、自分がこのアルバムのことを知ったのは、 毎週聴いているNPRのAlt.Latinoで、 ポール・サイモンがブラジルのミュージシャンとコラボして、 創ったアルバムがあって、という紹介の仕方で、 その収録曲の1曲目の「The Obvious Child」が番組内で流れたのを聴いて、 それで、 アフロブラジリアンなサウンドとポール・サイモンの音楽の融合系 なモノが聴けるアルバムなのかな、 と興味を持ったんだけど… よくよく確認してみると、キューバ系のパーカッション奏者や、 プエルトリコのパーカッション奏者も参加してたり、 あと、 コレの前作で世界的にヒットしてグラミー賞も受賞した、 南アフリカのミュージシャンとコラボした「Graceland」でコラボしていた、 南アのミュージシャン達も参加したりしていて… …その外にも色々…ってことで、 自分は「アフロブラジリアン」に特化したコラボの何か、 だと思って注文したんだけど、 コレだとその、1曲目のヤツはアフロブラジリアンとのコラボだけど、 他のは、 アフロキューバンだったり、アフロカリビアンだったり、 南ア系や西アフリカ系の要素も混ざってたり、 とか…そういう、 自分が思っていたのよりも、幅の広いアレだったんだな… と。 ただ、でも、 キューバやプエルトリコやアフリカのミュージシャンが参加しているのは、 ごく一部の曲だけで、 全体的には打楽器系は、ブラジルのミュージシャンが担当しているようだし、 そういう意味では一応、ほぼアフロブラジリアン系がメイン、 のコラボアルバムだと言ってもいいのかも…。 …とりあえず、全体的な印象としては… 米国からの音楽要素はフォークロックや米国南部のザイデコとか、 ブラジルやアフリカ各地から、 打楽器系もギターもベイスも…色々な人を集めて… 楽器的にもブラジルや西アフリカの民族楽器的なのを一部の曲では、 使っていたりとか… ともかく色々と混ぜ合わせた結果… 個別の音楽要素に耳を傾ければ、西アフリカのリズムだったり、 西アフリカ由来のアフロブラジリアンなリズムだったり、 はするんだけど、全体としては、 …ブラジルのサウンドとかラテンアメリカ系のサウンドの楽曲だ っていう印象はほとんどしなくて… 結局は、米国人ミュージシャンであるポール・サイモンの楽曲、 っていう感じに仕上がっている、 んだな…と。 …ブラジルやアフリカのミュージシャン達と、 文化やジャンルの壁を越えたコラボをしている、とは言っても、 双方が対等のコラボっていうんじゃなく、 あくまでも主体はポール・サイモン側にあるコラボだ、 っていうことなのかな… 勿論、ポール・サイモンの個人名義で発売してるアルバムなんだから、 あくまでも主体はポール・サイモン側にあるコラボ、 ってのは当然のことなんだけど…。 …まぁ、とりあえず、各種打楽器による、 アフリカ系のビート…は、 ルーツである西アフリカ出身ミュージシャンによる本流西アフリカビート、 更には中央アフリカのビート、 と、ブラジルのミュージシャンによる、 西アフリカから派生したアフロブラジリアンなビート… 更に一部楽曲では、キューバ系やプエルトリコ系ミュージシャンによる、 アフロキューバンやアフロカリビアンなビート… 一方、 サックスやトランペット、トロンボーンといった管楽器系でも、 米国のジャズ関連ミュージシャンから、 南アのミュージシャンまで、色々な人達が参加し曲を華やかに彩り… (…中には、ユーフォニアムで地味に曲に装飾を加えてるって場合もあり…) ギターやベイス要素でも、 米国とブラジルだけでなく、一部楽曲では、 カメルーンやコンゴや南アのミュージシャンも加わっていて… 一見、無節操にも思える多国籍感ではあるけど…前作「Graceland」の成功で、 ワールドミュージックというジャンルで新たな道を切り拓いた、 そこからの延長線上として、 更に、ワールドミュージックの可能性を広げようと、 南ア、西アフリカ、中央アフリカ、からブラジル、キューバ、プエルトリコまで、 ポール・サイモンが気に入ったミュージシャン達と続々コラボして、 得られた各種サウンド素材、リズム素材を、 ポール・サイモンの感性でポール・サイモン色の楽曲に組立てて仕上げた… その結果が、こういう収録曲になった… ってことで、中には、前衛的な実験音楽的雰囲気すら感じる曲も、 あったり…2曲目「Can’t Run But」とかがそんな感じ… 4曲目「Proof」は、華やかなラテンジャズ系のワールドミュージック・ロック …みたいな感じだったり… …何というか、自分は最初、 有名ミュージシャンのポール・サイモンが、 ブラジルのアーティスト達とコラボすることで、 そういうブラジルのアーティストやブラジル音楽にも光を当てて、 世界に紹介したという意味で偉大な作品だ、 と紹介されてたので興味を抱いてコレを買ったんだけど… 実際に聴いてみての印象は、 そりゃ、マニア的には、リズムセクションとか色んな部分で、 アフロブラジリアンな要素とか、組込まれているから、そこから、 そういう部分に興味を抱く人もいるかも知れないけど… でも、素人的にはっていうか、 そんなマニアじゃない観客的な感覚からすれば、 ほとんどの収録曲は、曲全体の印象としてはブラジルっぽくない曲、 …言い換えれば、ポール・サイモン印な曲… に仕上がってると思うんで、 このアルバムの収録曲を聴いて、ブラジルの大衆音楽に興味を抱く、 っていうふうには、あまり、ならないんじゃないかな… と、個人的には、そんなふうに思ったんだけど。 …結局のところ、 このアルバムは、米国のポール・サイモンとブラジル音楽要素、 というコラボっていうんじゃなく、 米国、ブラジル、ラテンアメリカ、アフリカ…の音楽要素をごちゃ混ぜにして、 ソレらに共通のルーツとなる部分はアフリカにある、 アフリカを軸に全て(というか、米国音楽とブラジル音楽と)が結び付く、 みたいな…そういう、 ポール・サイモン印の楽曲群が収録されたアルバムだった、 ということなんじゃないかな… と。 …まぁ、収録曲を全曲20回以上ずつくらい聴いた現時点の総括的印象では、 とりあえず、1990年当時で、 色んな音楽要素を包括して創った意欲作だったんだな、 ということだけは、分かった…という感じ。 まぁ、今後、焦らず気長に、繰り返し聴いていく内に、 何か、ハッと気付く部分とか分かってくる部分があるかも知れないし… 今後も折に触れては聴いて、 末永く楽しんでいければいいのかな…という感じで、 それなりに、買って聴いた甲斐はあったと満足しています。

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  • ★★★★★ 

    andy  |  akabane  |  不明  |  2006年03月21日

    「グレイスランド」より優れているという点に賛成。少し大きく出れば、 cool cool riverを聞かずにPaul Simonを語るなかれ、です。なお本作はブラジルでのセッション(南アフリカというのは間違い)。

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  • ★★★★☆ 

    サイモンさん  |     |  不明  |  2003年11月18日

    ジャケットからも分かる通り、前作『グレイスランド』における南アフリカの音楽を、さらに追求した作品。前作の方が有名だが、僕はむしろこちらのアルバムの方が完成度が高い気がする。ポールの歌と演奏がギリギリの境界線でうまく交わっていた前作と比べるとこのアルバムは互いにうまく溶け込んでおり、ポールの歌も映えている。無茶苦茶人気の無いポールの「アフリカ音楽路線」だが、じっくりと噛み締めながら聴いて欲しい(特にこのアルバムは)。ところで、このアルバムを夕方、薄暗い中で一人で聴くと怖くなります。

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