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Sibelius (1865-1957)

CD Sibelius: Symphonies Nos.2 & 5/Violin Concerto/Finlandia.Etc.

Sibelius: Symphonies Nos.2 & 5/Violin Concerto/Finlandia.Etc.

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  30/May/2012

    フェラスは30歳を少し過ぎた頃、磐石体制を築きつつあったカラヤン/BPOをバックに有名なヴァイオリン協奏曲を次々収録して行き個人的には学生時代にブラームスのVCをラジオから聴き出しその新鮮さが気に入ってLPをすぐ買い求めました。そしてチャイコフスキーや本盤演奏曲目シベリウス(1964年録音、同@16’11A9’00B8’04)と順次曲組み合わせは異なっても別盤で聴き続けたわけです。そのシベリウスはフェラスの実に美しい情念っぽい高音が終始印象的で第1楽章ではカラヤン支配の下で真摯に対している向きも感じられました。中間楽章ではVのゆっくりした官能性はフェラスの先行き50歳手前で夭折する人生の儚さすら漂わせ最終楽章では支配力が覆いかぶさる強いバックにVが必死に付いて行っている感じもしました。しかしカラヤンリードはそれなりに効果的でこの曲を北欧の冷たさのみに終わらせていないのは流石というべきでしょう。カラヤンにはこの曲の別演奏盤は正式にはない様でカラヤン56歳の時の本演奏が唯一らしいです。一方フェラスには翌年1965年収録のメータ/ORTFバックのDVD盤(タイム@14’51A8’32B7’14)がある様です。さて、カラヤンっていう指揮者は何とシベリウスの上手い指揮者なのだろう! 底冷えする響きの第5番(タイム@14’10A8’20B8’57)は各楽章の終結直後の無音という音楽、終楽章は弦のイラつかせるような執拗な繰り返しの後の弦を主・金管楽器音をサンドイッチに最後は圧倒的金管楽器の咆哮、終結分断パッセージとどこをサンプリングしてもカラヤンの上手さ、聞かせ上手満杯、といった処。本盤1965年カラヤン(57歳)のBPOを振ってのシベリウス録音盤は以前PHOを振っての演奏での壮年期の素直さこそ薄れややカラヤン節の厚化粧が聴く方にすれば好き嫌いの分かれ目かもしれませんが北欧への想いを託した名盤には違いありません。カラヤンの十八番とも言うべき交響曲だけにこの第5交響曲演奏盤が多く1952年PHO(モノラル、タイム@13’51A8’59B9’35)、1957年BPO(モノラルライブ、同@12’25A7’46B10’16)、1960年PHO(同@13’33A8’13B9’08)そしてBPOとはステレオで本盤以外に1976年に再録(同@14’16A9’01B9’10)して更にバブリーな感じになっているそうですが私は未聴です。もう一つの大曲、交響曲第2番はシベリウスと同郷のフィンランドの指揮者であるカムが24歳の頃、1970年BPOを率いた演奏でタイムは@9’33A15’38B6’32C15’25とややゆったり目第2楽章が劇的場面にも充分耐えた格好だし、最終楽章はBPOのたっぷりさを振り回しつつ堂々の〆に導き、全体として透明な抒情と深い憂愁や北欧の雄大な自然をの描き出しに説得性を持った演奏となった様に感じます。なお、この演奏録音は第一回カラヤンコンクール優勝記念でもあります。カムはこの第2交響曲を後年1982年にヘルシンキPOを振って再録しタイムを@9’23A13’58B6’07C14’02として旧録音と趣きを変じております。その他の管弦楽は同じくカム指揮ヘルシンキPO「カレリア組曲」(1972年、3曲トータルタイム15’36)そして御大カラヤン/BPOで「フィンランディア」(1964年、タイム9’33)、「トゥオネラの白鳥」(1965年、同7’45)、「悲しきワルツ」(1967年、同6’15)は夫々シベリウス世界をたっぷり堪能出来特にカラヤンの語り上手は小難しい事抜きにすればこういった類いの曲へもドイツ色からは抜ききれなくても汎用的な適性を示せた指揮者であった事をつくづく思いました。シベリウスの代表的名曲に相応しい各演奏であり最高ランク盤にさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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