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岡田暁生

本 西洋音楽史 「クラシック」の黄昏 中公新書

西洋音楽史 「クラシック」の黄昏 中公新書

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  • ★★★★★ 

    Tan2  |  神奈川県  |  不明  |  2021年04月14日

     この本は決して「入門書」とか「分かりやすい解説書」の類ではない。逆に、かなりクラシック音楽を聴きこんだ愛好家が、300年のヨーロッパ音楽を捉え直して再整理し、「クラシック音楽の大きな流れ」を大局的につかみ直すための本だと思う。個別の作曲家や代表的な音楽を聴きなじんでいる、それらに対する自分なりの位置づけや評価をすでに確立している人が読む本なのだろう。  そういった予備知識をもってこの本を読むと、帯にあるように「流れを一望」できて、自分なりに納得できる「クラシック音楽史」を形成できると思う。それが「正しい」とか「教科書通り」ということではなく、あくまで「自分にとってのクラシック音楽史」ということで。その意味で、音楽愛好家の一人一人が「自分にとってのクラシック音楽と何か」「自分は何故この音楽を聴くのか」を問うときに、この本は非常に大きな啓示と道しるべを与えてくれると思う。  さらにいえば、副題に『「クラシック」の黄昏』とあるように、著者は現代における「クラシック音楽の聴かれ方」は、「黄昏」もしくは「既に終わっている」と位置付けているようである。つまり「過去の音楽しか聴かない」ところに「音楽史」などできようがない、ということ。それでは、20世紀後半、そして21世紀のクラシック音楽は、どのような歴史を形成していくのだろうか。

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  • ★★★☆☆ 

    I.O.U  |  北海道  |  不明  |  2021年04月10日

    入門書とう位置づけではあるが最低限、高校の音楽程度は理解していないとおそらくわけがわからないものとなるので要注意! 文章は非常にわかりやすく、簡潔に書かれているが内容的にはかなり踏み込んだ解釈などもあるため、クラッシックの門外漢が入門書としていきなりこれを読むとかえって敷居が高くなってしまう。 「通奏低音」「グレゴリオ聖歌」「新ウィーン楽派」程度の専門用語がわからない場合には更に初歩的な内容の入門書から読むのが正解だと思う。 上記したように高校の音楽の知識レベルの基本的なことが理解できているか、モンテヴェルディーからシューンベルクは一通り聴いているような方には非常に面白い内容で知的好奇心が満たされるものなるのではないだろうか・・・ さらに初歩的な入門書としては「クラシック音楽の歴史」中川 右介、「クラシックの作曲家たち」萩谷 由喜子 あたりがオススメ!

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  • ★★★★☆ 

    テリーヌ  |  Hyogo  |  不明  |  2017年12月19日

    著者は数々の受賞をされていることから有名なのですが、最近になってようやく岡田暁生氏の本を初めて入手しました。大変興味深いうえに、読みやすい本でした。

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