Bach, Carl Philipp Emanuel (1714-1788)
Fantasias: Hakkinen(Clavichord, Fp)
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まさやん | 新潟県 | 不明 | 15/June/2023
知る人ぞ知るフィンランドの名手ハッキネンによるC.P.E.バッハのファンタジア集であり、短調の曲が多数を占める。大バッハも好んだというクラヴィコードの持つ独特な音色(低音が時にビィヨーンと鳴り響くが、これが何とも言えず魅力的!)、フォルテピアノほどではないが音の強弱が出せること、1つ1つの音がわりと明瞭なことなど、クラヴィコードの長所を生かしてハッキネンはチェンバロでは出せない繊細な表現で、C.P.E.バッハの多感様式の精神を聞き手の心にじわっと浸み込ませる。どの曲も良い演奏であるが、とりわけ、C.P.E.バッハと大バッハの同じニ短調のファンタジアとフーガの聞き比べ、情感豊かでしかも知的で沈思的な、長大な嬰へ短調のファンタジアは感動的である。フォルテピアノによるファンタジアが3曲演奏されているが、クラヴィコードとは違う印象を受け、こちらもなかなか良い演奏である。モーツァルトがC.P.E.バッハのファンタジアから大きな影響を受けたのが納得できるファンタジア集である。2 people agree with this review
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