殺人の門 角川文庫
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peko-rock | 大阪府 | 不明 | 2012年02月08日
長編ですが最後まで飽くことなく読めます。 少年の頃から、束の間の安定を掴んだ時に必ず現れ、破綻への道へ引きずりこむ一人の男。彼は主人公のことを「唯一信じられる友人」だと言い、賢く、人を利用しながらも金や美しい嫁を手に入れていく。確かに散々な目に合っているし、人を騙すことに良心が傷む主人公の気持ちも分かるが、読んでいるうちに「もう少し上手く生きられないのか」とも思う。しかし、一歩間違えばこういう風に辛酸をなめさせられながら殺したいと思う程の憎しみを募らせていってしまうものなのかもしれない。人の僻み嫉みというものを考えたら、この二人のような関係は有り得るものだなあと。淡々と続いていく物語だけど、そういうことを感じながら面白く読めました。読み終えてみると、「殺人の門」というタイトル、秀逸です。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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