ｼﾞｬｼﾞｬｳｻｷﾞ  |  不明  |  2002年04月15日

一人の男に向けられる天上の愛と地上の愛。どちらも真剣で尊く、せつなく美しい。....けれど、私の心を捕らえるのは、愛と野心、優しさと残酷さ、その全てを閃かせて生きるケイトの姿だ。死にゆくミリーの愛は限りなく優しい。その愛に憧れ又憎み、身悶えするケイトの生々しさは、美しい物語の中で一際鮮やかだ。人が愛だけでは生きられない事を知ってしまった大人に、見て欲しい。