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日本の包茎 男の体の200年史 筑摩選書

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    うーちゃん  |  静岡県  |  不明  |  15/April/2021

    度肝を抜くタイトルだが、内容は極めてまじめで、かつ分かりやすい。「多数派なのに思い悩み、医学的には不要な手術を選ぶ男たち。仮性包茎はなぜ恥ずかしいのか」というPR文が内容を端的に表している。現在50代後半の私が10〜20代だったころ、雑誌で頻繁に目をしていたのが、包茎手術と筋力を付ける運動器具「ブルーワーカー」の広告だった。包茎だったり、ムキムキの体格でなかったりすると、女の子に嫌われるよと若者の焦りを誘っていた。とりわけ、包茎はやっかいだった。どの程度いるのか外見では分からず、手術以外に努力のしようもないのだから。本書を読むと、気に病んで自殺した例さえあったという。戦前の徴兵検査では素っ裸になって下半身をチェックされる項目があり、客観的な割合として露茎より包茎の方が多かったというのも「へーっ、そうだったんだ」と目からうろこ。それがなぜ劣等感を抱く存在になったのかを、いろんな文献を探し出して紐解いていく。非常にスリリングな読書体験だった。

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