母影
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だーいし | 千葉県 | 不明 | 2021年03月19日
少し変わった母と子どもの関係を、子ども目線で描いている小説。子ども目線のため、習っていないような難しい漢字は全てひらがなに開かれているのが視覚的にも面白い。 母の影と書いて”おもかげ”と読ませるタイトルからも分かる通り、不思議な、独特な、奇妙な、チャイルディッシュな、クリーピーな…どの言葉が適切か上手く言い表せない形容し難い言語感覚なら圧倒される。 年齢を重ねるにつれて少しずつ察していく「いっていい?」という言葉も、無垢な子どもにとっては全く違うものになってしまう。 何かを知ることは成長とも言えるが、汚れることとも言える。 成長の過程で取り零してしまったものを痛感させられると同時に、1人の少女が不器用にぶつかりながら、時には失いながらも少しずつ大人になっていく成長記録を垣間見たような気持ちになった。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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