ペコロスの母に会いに行く

岡野雄一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784816708534
ISBN 10 : 4816708537
フォーマット
出版社
発行年月
2012年06月
日本
追加情報
:
191p 24×19cm

内容詳細

母は、人生の重荷を下したかのように、ゆっくりとゆっくりとボケていきました─


62歳、無名の“ハゲちゃびん”漫画家が
施設に暮らす認知症の母との
「可笑しく」も「切ない」日々を綴った
感動のコミックエッセイ!


facebookで話題沸騰、映画化決定!


40歳で故郷長崎にUターンした漫画家(62歳)が、親の老いを見つめてきた日々の、笑えて、温かくて、どこか切ない家族の物語。
主人公は、認知症と診断され施設に暮らす現在89歳の母。母が見せる「人生の重荷を下ろしたとびっきりの笑顔」や、著者のはげた頭を見て名前を思い出すエピソード、時折つぶやく亡き父との思い出話などを描いたコミックエッセイです。
「忘れること、ボケることは、悪いことばかりじゃないんだ。母を見ていてそう思った」
長崎市の老舗書店で2カ月間売り上げ1位を記録した自費制作本などから、家族を描いた漫画を集め、新作やエッセイを加えて刊行!

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老いた母親を持つ身として温かい気持ちでも...

投稿日:2021/02/25 (木)

老いた母親を持つ身として温かい気持ちでもませてもらいました。舞台の長崎ならではのエピソードもあり思っていた以上に深い世界にはまり込んでしまいました。みつえさんの最期を見届けたい気持ちになって続編を購入することを決めました。おススメです。

kotobuki さん | 広島県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 海猫 さん

    映画からさかのぼって原作へ。まず丸みのある温かみのある絵が良く素朴なユーモアに可笑しみがある。ところどころハッとする場面が多々あり漫画力の高さを感じた。バックボーンにある過去の話に厚みがあるのだが重みにはなっていず、しみじみと染みてくる。映画では比較的少なかった生前の父親の行動がたくさんあり、爆笑ものでその意味でも漫画を読んで良かった。あと散発的なエピソードの積み重ねであるこの本を上手く抽出して一本の作品として仕上げた映画も良い仕事をしていたことがわかって感心。続きが読んでみたい漫画作品。

  • しゅわ さん

    【図書館】何の予備知識もなく、ただなんとなく表紙に惹かれ手にとってみました。もう若くもない漫画家である著者が施設に暮らす認知症の母との日々を綴ったコミックエッセイです。かわいらしい、でも力強いあじのある絵と大変な状況なのに受け止めて笑い飛ばしている…とてもあたたかい一冊です。お母様の痴呆を「人生の重荷を下したかのように」と表現する「柔軟さ」と「強さ」に感心しました。私も祖父の痴呆を経験し、忘れられる辛さや介護の大変さ、そして家族への負担の大きさに押しつぶされそうになっていました。あの時、読みたかったです。

  • mitei さん

    認知症の母とのやり取りが面白くもあり、感動もする。

  • ちはや@灯れ松明の火 さん

    忘れてしまうことは不幸せなことなのか。娘から姉へ、妻へ、母へ、祖母へと立場を変えながら、積み重ねてきた日々の重みで少しずつ小さくなってきた身体。そこからぽろぽろとこぼれ落ちていく記憶。嬉しかったことも、辛かったことも、手放してしまえばこんなにも身軽だ。忘れていくことはかわいそうなことなのか。幼子と同じように笑い、少女みたいにはしゃぐ、境界線を消した時間の中、母は亡き夫と連れ立ってのんびり旅をする。ただ、忘れられてしまうのは少しかなしいから、母が迷子にならないように、このハゲ頭がサーチライトになればいい。

  • nobby さん

    映画を幾度と泣きながら観ている自分には、何箇所と耳に流れる一青窈『霞道』♬ありがと ありがと♬︎でまた涙が頬をつたう…「忘れること、ボケることは悪いことばかりじゃない」「認知症になってから父ちゃんが訪ねて来るようになった」苦しさや様々な葛藤抱えながらも、こんな風に優しく見守る雄一さん故に起こる笑いに違いない…何より嬉しかったのは映画が素晴らしく原作の魅力を引き出していたこと!マンガに描かれるみつえさんと赤木春恵さんとのシンクロ具合は完璧だ(笑)そしてまた僕は“認知症”講義の際には映像を引用し続けていこう♪

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人物・団体紹介

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岡野雄一

漫画家、自称シンガーソングライター。1950年長崎市生まれ。40歳で長崎にUターンし、「ちょいぼけ」が始まった母みつえさんとの日々を、長崎のタウン誌に描き始める。2012年に『ペコロスの母に会いに行く』(西日本新聞社)を刊行。同作で第42回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞し、25万部を超えるベストセラー

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