占領期ラジオ放送と「マイクの開放」 支配を生む声、人間を生む肉声

太田奈名子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766428025
ISBN 10 : 4766428021
フォーマット
発行年月
2022年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
506p;22

内容詳細

玉音放送から街頭録音へ―。「人間宣言」をしたのは誰だったのか?GHQの指導のもと制作されたラジオ番組『真相はこうだ』『真相箱』『質問箱』『街頭録音』を分析し、アメリカの占領政策と「ウォー・ギルト」、そして戦後日本の民主化の内実を問いなおす。

目次 : 第1部 マイクに拾われた声を聴きなおす(占領期ラジオ放送の批判的談話研究―理論と方法/ 「マイクの開放」からみるラジオ史―本放送開始から占領開始まで(一九二五〜一九四五年))/ 第2部 支配を生む“声”(「真実」が進軍を始める“声”―『真相はこうだ』(一九四五年一二月)/ 「我々」の戦争責任を問う“声”―『真相箱』(一九四六年五〜七月)/ 親米民主化を「面白く」する“声”―『質問箱』(一九四六年一二月))/ 第3部 人間を生む“肉声”(CIEとNHKが集める『街頭録音』の“声”―「民主化ショー」から「生々しい社会番組」へ/ 大衆を露わにする“肉声”、あるいは民衆を消す“声”―涙する投書と太宰治「家庭の幸福」/ 「人間」を廻り合わせる“肉声”―「ガード下の娘たち」(一九四七年四月)と田村泰次郎「女狩りの夜」/ 占領期ラジオ放送と「マイクの開放」―からっぽのラジオの向こう側へ)

【著者紹介】
太田奈名子 : 1989年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は、メディア史、批判的談話研究。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)、東洋大学・東京大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 古本虫がさまよう さん

    このテーマの先行研究としては、江藤淳氏の『閉された言語空間』がある。太田氏も適宜言及している。しかし、江藤氏よりも、賀茂道子氏の『ウォー・ギルト・プログラム GHQ情報教育政策の実像』に依拠することが多いようにも見受けられる。賀茂道子氏さんは、「90年代に『自虐史観』という言葉が広がってから、WGIPも広がるようになりました。ですが、占領期の多くの史料を見るとそもそもWGIPという言葉は、GHQの一文書にしか使われていないものです」と、石戸諭氏の『ルポ 百田尚樹現象』で発言しているような人ですから……。

  • tekka さん

    「政府は、1946年2月に草案を示されたときから同年11月の新憲法公布まで、GHQが提案した女性の権利条項の削除・変更を求めつづけた。離婚や相続など、家庭をめぐる男性支配を脅かすものとして女性の地位向上に難色を示した政府とは反対に、GHQは、非民主的な家庭制度の抜本的改革を求める姿勢を崩さず、政府の意向を拒否した。」

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太田奈名子

1989年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は、メディア史、批判的談話研究。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)、東洋大学・東京大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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