アンドレアス・ヴィルシング

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ナチズムは再来するのか? 民主主義をめぐるヴァイマル共和国の教訓

アンドレアス・ヴィルシング

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766426069
ISBN 10 : 4766426061
フォーマット
発行年月
2019年06月
日本
追加情報
:
160p;19

内容詳細

民主主義の危機を考える。当時、世界で最も民主主義的な憲法をもちながらも、わずか14年でナチスに破壊されてしまったヴァイマル共和国。当時の政治社会状況と現在の状況との、共通点とはなにか。現代社会を覆うポピュリズムに、ドイツを代表する研究者たちが歴史の経験から警鐘を鳴らす。ヴァイマル建国100年を記念して、ラジオ・新聞でメディアミックス的に展開されたエッセイを一冊にまとめた、注目の書。

目次 : 第1章 政治文化:理性に訴える/ 第2章 政党システム:敵と友のはざまで/ 第3章 メディア:政治的言語とメディア/ 第4章 有権者:抵抗の国民政党/ 第5章 経済:ヴァイマル共和国の真の墓掘人―問題の累積をめぐって/ 第6章 国際環境:番人なき秩序―戦間期の国際紛争状況と軍事戦略の展開/ 第7章 外国からのまなざし:不可解なるドイツ/ おわりに 警戒を怠らないということ/ 付録 ヴァイマル共和国略史

【著者紹介】
アンドレアス・ヴィルシング : 1959年生まれ。ミュンヘン大学(LMU)教授(現代史)、現代史研究所(IfZ)所長。ドイツにおける現代史研究を牽引する存在であり、ヨーロッパ現代史に関する著作多数

ベルトルト・コーラー : 1961年生まれ。ジャーナリスト。1999年から『フランクフルター・アルゲマイネ新聞』の発行責任者

ウルリヒ・ヴィルヘルム : 1961年生まれ。ジャーナリスト。2011年からバイエルン放送の代表

板橋拓己 : 1978年生まれ。成蹊大学法学部教授。北海道大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。専門は国際政治史。『黒いヨーロッパ―ドイツにおけるキリスト教保守派の「西洋(アーベントラント)」主義、1925〜1965年』(吉田書店、2016年、日本ドイツ学会奨励賞受賞)、ほか

小野寺拓也 : 1975年生まれ。東京外国語大学世界言語社会教育センター特任講師。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門はドイツ現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おっとー さん

    移民排斥の声があがり始め、極右政党AfDが台頭する現代ドイツ。この状況からすぐ連想するのがヴァイマル共和国である。しかし本書はヴァイマル期と現代を安直に結びつける議論から距離を置き、政治、経済、メディアなどの面から多角的に類似性と差異を分析する。大戦後に成立し十数年足らずで瓦解したヴァイマル共和国に対し、今のドイツは統一してからですら数十年が経ち、安定した民主主義が築かれている。本書はこれを踏まえある種の楽観論や理性重視の立場をとるが、典型的リベラルすぎて現代のカオスがしっかり見えているのかは不安である。

  • バルジ さん

    現代と過去との安易な比較になりがちな、ひいては特に政治的な論争に発展する「ヴァイマル共和国」と現代ドイツを対比させ論じた1冊。元が新聞のエッセイなため文量も多くなく読みやすい。 各章20頁程でコンパクトに論じられているが、現在と過去の比較を慎重に行い、相違点・類似点をしっかりと分けて論を進めていく点に好感が持てる。個人的には政治的立場と深く結びついたメディアが社会的な分断を促進し異なる政治的主張・階級によって共通の政治言語を持たなくなったしまったという点。これは日本を含め各国で発生していて極めて現代的。

  • 八八 さん

    ポピュリズムの台頭はしばしば民主主義の危機として喧伝され、その先にはナチズムの亡霊が控えていると警句されている。このような中でナチスという経験があるドイツでも右派の台頭が警戒されている。民主主義からナチズムへ至る歴史の中にはヴァイマル共和国という存在があり、しばしば想起される。本書は政治や経済などの項を立てヴァイマルと連峰共和国の現状を比較している。著者陣はただ現状をヴァイマルと指摘するといったものではなく、コンパクトながらも自制の効いた論調で歴史の経験と現在を比較している。

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1959年生まれ。ミュンヘン大学(LMU)教授(現代史)、現代史研究所(IfZ)所長。ドイツにおける現代史研究を牽引する存在であり、ヨーロッパ現代史に関する著作多数

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