自由・民権・平和 日本近代史研究と私

松永昌三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766421767
ISBN 10 : 4766421760
フォーマット
発行年月
2014年09月
日本
追加情報
:
22

内容詳細

『中江兆民全集』『家永三郎集』(ともに岩波書店)などの編集委員として刊行に尽力し、自身も兆民を中心とした日本近代史研究で名高い著者の、長年にわたる研究の成果を集大成。地道な史料収集にもとづいて書かれた、ときに戦闘的な論考が、兆民、馬場辰猪、H.・ノーマン、そして著者の師である家永三郎らを印象深くよみがえらせる。本書は、「自由」「民権」「平和」の理想を実現するために、思索を重ね行動した人々を近代史のなかに探る、50年を貫く問題意識の結晶である。

目次 : 1 一九六〇〜一九六九(民権運動激化期と中江兆民/ 中江兆民と明治憲法 ほか)/ 2 一九七〇〜一九七九(国民の教育権と大学教育/ 明治国家形成期の国家観にみられる「理学」と「神学」 ほか)/ 3 一九八〇〜一九八九(中江兆民―平和国家の構想/ 自主憲法の思想 ほか)/ 4 一九九〇〜一九九九(ニコライ二世と大津事件―保田孝一『最後のロシア皇帝ニコライ二世の日記増補』を読んで/ 明治憲法制定過程における秘密性 ほか)/ 5 二〇〇〇〜(歩道橋/ 日本近代史研究と私 ほか)

【著者紹介】
松永昌三 : 岡山大学・茨城大学名誉教授、文学博士(東京教育大学)。日本近代史専攻。1932年生まれ。1965年、東京教育大学大学院文学研究科博士課程修了。都留文科大学講師、同助教授、同教授、茨城大学教養部教授、岡山大学文学部教授、日本女子大学文学部教授を歴任。この間、インドネシア大学客員教授、カイロ大学客員教授など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 壱萬弐仟縁 さん

    中江兆民は、仏革命の原因として、財政窮迫、管制紛乱、貴族僧侶による改革反対、民衆貧窮、出版言論の自由の抑圧、自由平等思想の発生、世論との結合を挙げるが、当時の日本を念頭においた発言だったという(18頁)。兆民は、民権保障は、権力者と人民との力関係によって相定まる。憲法こそその所産と考えていた(26頁)。民衆の発見:福沢諭吉『文明論之概略』で、従来の日本史には、為政者の歴史のみで、人民の歴史はない。民衆不在の感覚が、あらゆる時代の全権力者の思想のすべてであった(107頁)。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

松永昌三

1932年(昭和7)、三重県に生まれる。東京教育大学大学院文学研究科博士課程修了。日本近代思想史専攻。文学博士。都留文科大学、茨城大学、岡山大学、日本女子大学の教授を歴任。茨城大学・岡山大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品