フーコーの闘争 “統治する主体”の誕生

箱田徹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766420661
ISBN 10 : 4766420667
フォーマット
発行年月
2013年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
箱田徹 ,  
追加情報
:
312p;20

内容詳細

後期フーコーは「権力があるところに、抵抗がある」には留まらない。権力関係を成立させる“自由”に賭けるのだ。自由を用いる統治する主体は、「主観的な」真理によって、自己と他者の振る舞いを導き、他者から導かれる。生の美学、自己の倫理、自由の実践は、自己と他者への統治的なはたらきかけを指す。後期フーコー権力論の転回、その可能性の核心を捉える俊英の鮮やかなデビュー作。

目次 : 序章 フーコー統治論をめぐる状況/ 第1章 誘惑される権力―抵抗の先行性と不可能性をめぐって/ 第2章 規律訓練とエロスの技法―“導き”のキリスト教型権力モデル/ 第3章 司牧権力の系譜学―新自由主義批判から自己と他者の統治へ/ 第4章 イスラーム的統治は存在しない―政治的霊性としての“対抗導き”/ 第5章 用いる者と用いられるものは別である―一九八〇年代統治論の展開/ 終章 抵抗と権力から統治する主体へ

【著者紹介】
箱田徹 : 立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員。1976年生まれ。京都大学経済学部経済学科卒業。神戸大学大学院総合人間科学研究科地域文化学専攻修士課程修了、同大学院人間文化科学専攻博士課程修了。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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