『ドラキュラ』からブンガク 血、のみならず、口のすべて 慶應義塾大学教養研究センター選書

武藤浩史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766412802
ISBN 10 : 476641280X
フォーマット
発行年月
2006年03月
日本
追加情報
:
19cm,101p

内容詳細

「ドラキュラ」の謎や矛盾に焦点を当て、物語テキスト読解のコツを伝授。「口」をキーワードにしたメディア・セクシュアリティなどの歴史、真理と物語の問題を絡め、領域横断的に読解する面白さとスキルを教える。

【著者紹介】
武藤浩史 : 慶應義塾大学法学部教授。1958年生まれ。1990年、慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。慶應義塾大学法学部専任講師、助教授を経て、2000年より現職。1995年から97年まで、英国ウォリック大学留学。同大学Ph.D.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • めがねまる さん

    「口」をキーワードに読み解く吸血鬼ドラキュラ。蓄音機、速記などの音声メディアを用いた隠れた意味、イギリスによるアイルランド支配の歴史を踏まえた読みなど、1人じゃ絶対思いつかない読み方が提示されており面白かった。

  • うえ さん

    「1997年までは、大英博物館の中に大英図書館があり、ここにイギリスで出版されたあらゆる本が収められていた。1896年当時で180万冊の蔵書があったという。ジョナサン・ハーカーもドラキュラ城に来る前にここでトランシルヴァニア関連の本を読んだり…予習している。ヴァン・ヘンシングもまた、ドラキュラ退治のための情報集めに大英図書館で調べものをする。作者ブラム・ストーカーも『ドラキュラ』執筆に際して、この大英図書館を利用したに違いない。イギリスの帝国主義の特徴のひとつは…情報帝国主義であり…文献帝国主義である」

  • Novo さん

    著者があと書きで「いま文学研究者が文学テキストをどのように読んでいるのかということは意外に知られていない現状」から文学などに興味を持つ様々な読者に読んでほしいと言っている。実際、この本では特に英米系文学研究の潮流を知ることができるだろう。中でも新歴史主義的読みは、膨大な資料に当たるという、背景にある苦労も想像でき、ある種の感動さえ呼び起こす。これは知と努力の結晶で、薄い本ながら実に読み応えがあった。

  • あっこ さん

    コンパクトながら、文学へのアプローチはしっかり抑えていると思ういます。けれども、ドラキュラの解釈の一つとして挙げられているアイルランド大飢饉はどうかなと...他の点は今までの研究者によって述べられていることが多いため新鮮さを出すためだったのは分かるけど、ちょっとしっくりこない感じがする。内容とは関係ないけれども、一行に収まっている文字数が少なすぎて、読みづらい。

  • Susumu Kobayashi さん

    ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』を取り上げて、そのテクストから奥に潜んでいる作者の意識的・無意識的メッセージを読みとろうとする試み。面白いが、論旨に説得力があるかどうかは意見の分かれるところだと思う。推定が次の瞬間には断定に変わる、文系特有(?)のロジックはどうかと思う。例えば、「そのことをも、作者ストーカーは意識していたのではないだろうか。『ドラキュラ』は女王即位記念年に沸くイギリス社会の中でひっそりと大飢饉50周年を告げながら、19世紀末という時代の二重性を体現する小説だったのだ」(p.78)

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武藤浩史

慶應義塾大学名誉教授。1958年生まれ、ウォリック大学大学院卒(Ph.D.)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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