アンソニー・ホロヴィッツ

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カササギ殺人事件 下 創元推理文庫

アンソニー・ホロヴィッツ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488265083
ISBN 10 : 4488265081
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
382p;15

内容詳細

名探偵アティカス・ピュントのシリーズ最新作『カササギ殺人事件』の原稿を結末部分まで読んだ編集者のわたしは、あまりのことに激怒する。ミステリを読んでいて、こんなに腹立たしいことってある?原因を突きとめられず、さらに憤りを募らせるわたしを待っていたのは、予想もしない事態だった―。ミステリ界のトップランナーが贈る、全ミステリファンへの最高のプレゼント!

【著者紹介】
アンソニー・ホロヴィッツ : イギリスを代表する作家。ヤングアダルト作品『女王陛下の少年スパイ!アレックス』シリーズがベストセラーになったほか、人気テレビドラマ『刑事フォイル』『バーナビー警部』の脚本を手掛ける

山田蘭 : 英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G さん

    面白かった。下巻からは現代編?現実編?に戻る。変にメタな方向にいかず、端正なミステリを一粒で二度おいしく楽しめる感が、むしろ新鮮。あえて比較するなら個人的には作中作の方が好み。謎解きの質もさることながら、単品でも真相にきちんと意外性があり、黄金時代の雰囲気というか、お上品な空気感に全く違和感がないのもすごい。対して現代編。こちらはしっかり結末が現代的というか、ドラマっぽくもあり、書き分けがしっかりしていて感心。また、アナグラムの謎に関しては、原文だとどうなるのか、調べるまではしないけど気になるところ。

  • starbro さん

    上下巻、750P弱、完読しました。下巻の登場人物が上巻と全たく異なり、こんな二重構造になっていると思いませんでした。ミステリファンを喜ばせる仕掛けも随所に見られ、アガサ・クリスティのオマージュだけではなく、ミステリの古典に対するリスペクトが感じられました。やはり4冠は伊達ではありませんでした。名探偵アティカス・ピュントシリーズ全九巻を読んで見たい。カササギ恐るべし!

  • ヴェネツィア さん

    上巻では作者の姦計にまんまとはまってしまった。下巻に入った途端、冷水を浴びせられることに。冷静に読んでいれば、変だとわかっただろうに。さて、本作の構成だが「カササギ殺人事件」を作中作としてその外枠に作者コンウェイをめぐるもう一つの事件が用意されていた。そして、この2つは全く別のものである。すなわち、この構成の技法は歌舞伎の「綯い交ぜ」(とりわけ四世鶴屋南北の劇において名高い)にほかならない。しかも、それがここでも見事に成功しているだろう。また、そうすることによって、両方がより劇的な効果を発揮するのである。

  • 海猫 さん

    下巻に入ると作品のパートが現代に一転。出版業界の裏側やゴシップネタが面白い。現代パートと作中作が影響しあってあとになるほど、求心力が出てくる。仕掛けとしてもミステリー小説としても高いレベルで結実していて、各種ランキングで評価されたのも納得がいく。ただ感心はできるんだけど、興奮できないのが寂しい。誰が犯人?みたいなことに興味が持てず、ダブル・フーダニットときても好みじゃない料理が重なってる感じ。これは単純に私がすっかりミステリー的なものに、鈍感になっちゃったからだと思う。それでもちゃんと楽しく読めたけどね。

  • Tetchy さん

    通常本書のように小説が現実を侵食していく、つまり虚構と現実の境が曖昧になっていく作品はホラーや幻想小説のようになるが、本書はミステリに徹している。作中作、本編どちらも結末が描かれ、そして腑に落ちる。これぞミステリの醍醐味だ。21世紀も20年が経っている中、こんなミステリマインドに溢れたど真ん中の本格ミステリ、いやそれらを土台にした新しい本格ミステリが読めること自体が幸せだ。歴史は繰り返す。もしかしたら21世紀は本格ミステリの黄金期が始まるのかもしれない。そんな楽しい予感さえも彷彿させる極上のミステリだ。

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