ひと 【2019年本屋大賞ノミネート作品】

小野寺史宜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396635428
ISBN 10 : 4396635427
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
296p;20

内容詳細

たった一人になった。
でも、ひとりきりじゃなかった。

両親を亡くし、大学をやめた20歳の秋。
見えなくなった未来に光が射(さ)したのは、
コロッケを1個、譲(ゆず)った時だった―――。

激しく胸を打つ、青さ弾(はじ)ける傑作青春小説!

そんな君を見ている人が、きっといる――。
母の故郷の鳥取で店を開くも失敗、交通事故死した調理師だった父。
女手ひとつ、学食で働きながら一人っ子の僕を
東京の私大に進ませてくれた母。
――その母が急死した。
柏木聖輔(かしわぎせいすけ)は20歳の秋、たった一人になった。
全財産は150万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。
仕事を探さなければと思いつつ、動き出せない日々が続いた。
そんなある日の午後、空腹に負けて吸い寄せられた
商店街の惣菜(そうざい)屋で、
買おうとしていた最後に残った50円のコロッケを
見知らぬお婆(ばあ)さんに譲った。
それが運命を変えるとも知らずに……。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    2019年本屋大賞にノミネートされたので、読みました。ノミネート作7/10、小野寺 史宜、初読です。青春感涙作、今時、柏木 聖輔のような人間はいないと思いつつ一気読みしました。佳い作品だと思いますが、大賞を獲る程の勢いはないので、6〜8位レベルではないでしょうか?続編もありそうなエンデイング、著者の他の作品も機会を見つけて読んでみたいと思います。

  • ヲム さん

    ひとはひとりじゃ生きていけない! まさにこの小説が教えてくれました。 ひとは揚げたてのコロッケの様に温かい!!

  • zero1 さん

    この世は思ったより悪くない。人は誰かと関係を持ちつつ生きている。当たり前のことを孤独な青年を描くことによって表現した作品。主人公は父を失い東京の大学へ進学。しかし母も急死し大学を中退。あるきっかけから商店街のコロッケが売りの惣菜店でバイトすることに。店主や先輩、高校の同級生との関係を地味に描く。正直、文章が上手いわけでもないし盛り上がりがあって強く感動するわけではない。それでもこの作品が強く支持されるのは不遇の主人公に共感するから。19年本屋大賞2位は【支える、支えられる】ドラマによるもの。読んで損なし。

  • ウッディ さん

    父そして母を立て続けに失い天涯孤独になった柏木聖輔。大学を辞め、途方に暮れる中、一つのコロッケがきっかけで、商店街の惣菜店で働き始めた聖輔は、周囲の温かい人達に助けてもらいながら、自分の歩むべき道を見つける。聖輔の正直で優しい人柄が、独特のリズムで綴られいてとても心地良い読書でした。自分の境遇に甘える事なく、自分の足で前に進み、他人の事を思いやれる彼の優しさを分かってくれる人がいるのは、世の中捨てたもんじゃない。青葉との恋の始まりを予感させるラストも爽やかで、さすが本屋大賞第2位。とっても面白かったです。

  • ホッケうるふ さん

    天涯孤独の大海に投げ出され慎重に泳ぎ進む主人公の周囲に浮かび上がる善意。その善意は東京や近郊の市井の人々らしい独特な距離感で主人公にもたらされるがそれは彼の姿に両親の人となりが重なって見えるからなのだろう。失った両親の残像を辿る彼の佇まいが静かなる方向性を誠実にかたち作ってゆく。その意志を同世代や周囲の人も共有する。余白頁の中に見事な効果を生み出したラスト一行の段組み調整には拍手したい。そして砂町銀座は自分が社会人デビューした頃の勤務先のすぐ近く。あの辺りの人々のある種上品な気さくさを懐かしく思い出した。

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人物・団体紹介

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小野寺史宜

千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞、08年「ROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。『ひと』が2019年本屋大賞第2位に輝き、ベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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