増補新版 ナンシー関 没後10年 おかえりナンシー 文藝別冊

ナンシー関

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309977829
ISBN 10 : 4309977820
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
追加情報
:
223p;21

内容詳細

テレビ(に出てくる人)を語らせたら、書かせたら、彫らせたら、これほどの人は未だにいない。本人の仕事を中心に、関係者総出演。

◆トリビュート・ナンシー関
いとうせいこう——繰り言とか、逃避とか、無念とかではなく
吉川潮——ナンシー関の了見
安齋肇——ナンシーからの小包
萩原健太——ナンシー、ごめん。笑って忘れてくれ。
押切伸一——「闘い」を胸に刻んで
まついなつき——きせかえナンシー
天久聖一——ナンシーさんとの思い出
渡辺祐——軸のぶれない大後輩

◆テーマ・エッセイ
高橋洋二——【テレビ業界】TVから排除させたかったもの——現場の方からみたナンシー
永江朗——【定点観測】作業台のこちら側
川村邦光——【民俗】亡命か、越境か、ナンシー関の“現場”から
能地祐子——【音楽】ただそこにある赤いペダル・スティール
水越真紀——【メディア】“メディアの中の彼女”を見つめる3つの「J」
春日武彦——【顔】似てない似顔絵と消しゴム版画
紫牟田伸子——【アート】捺しまくる私——ポップアーティスト・ナンシー関
イトウユウ——【フィールド】孤独の「現場」者——ナンシー関方法論研究序説

◆特別対談
町山広美 × リリー・フランキー
「ナンシーが今いたら……女子校のお姉さんは見ていた」

◆ナンシー関コレクション
[エッセイ] ナンシー関のTV Watching
[4コマ・マンガ] 沙漠は生きている/続・沙漠は生きている
[インタビュー] ナンシー関の見方(構成・川勝正幸)
[消しゴムは消えず] 彫られた気になる人々 BEST50
[対談・座談]
ナンシー関&
 みうらじゅん——フェロモン顔は今や絶滅種だ!
 テリー伊藤——95年を裁く! お笑い大法廷
 南伸坊・清水ミチコ——人間、すべては「顔」にあらわれる
 松尾貴史——「すっとこどっこい」TV戯評
 小田嶋隆——有名人、勝手に格付けいたします
 山田五郎——すみれの花、咲く頃に

◆特別インタヴュー
えのきどいちろう——「関直美って、すっごく面白いんだよ。」

◆評論
長谷正人——テレビ世界の生態学的観察者——ナンシー関の倫理をめぐって
阿部嘉昭——もがく仕種の可愛さこそが——「不快の快」時代の魅惑的な身振りだ

◆資料
ナンシー関(まず完全)ブック・ガイド


【増補】
◆エッセイ
米田真里——唇に口紅をつけてあげて
安治川弘道(元敷島)——悲しくて悔しい

◆ナンシー関コラム
ナンシー関のTV番組探偵団

◆ナンシー関インタヴュー
「やらせって、面白いじゃないですか。…」
いとうせいこうからの50の質問

◆ナンシー関トークス
with 町山広美・まついなつき
『アンアン』では絶対読めない。「女が嫌いな女」決定版。

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    ナンシー死去1年後、2003年にでたムックを2013年に増補したムック。ナンシーの対談やコラムの抜粋と知り合いライターたちの思い出をまとめたもの。テレビの芸能人というより、芸の無いのにテレビに映る芸能界人への嫌悪を容赦なく言語化する彼女の才能を懐かしく思う声が多数。彼女の文にテレビ業界人も戦々恐々だったそうだ。悪口芸の頂点として。巻末のブックガイドが良い。米留学した吉田栄作は本当に皿洗いをしたのかを聞き取りで確認するのは読んでみたいわ。

  • トラシショウ。 さん

    積読消化を年越し読書。2002年の急逝以来こまめに増補新判を刊行しているとの事で、生前の対談や故人に縁の深い業界人達、感銘を受けた人々が、現状唯一無二の消しゴム版画家にして稀代のハードコアTVウォッチャー(コラムニストなんて小洒落た形容は彼女には似合わない)について語り合い論じ合う内容。言わば評伝に近いものだが、評論、批評記事が案外読み飛ばせないモノが多くて読むのに手間取った。「TVと言うメディアを生涯見続けた民俗学者」と言う代表編者の掉尾の言葉に全てが集約されている様にも思う(以下コメ欄に余談)。

  • 紫羊 さん

    この人と同じ時代を生きた幸せを噛みしめながら読んだ。

  • a*u*a*i*n34 さん

    以前に、談志が、天才とは量と質が両立している人だといったようなことを言っていたが、まさしくナンシーはこれ。

  • あきくま さん

    先日、『FNS歌謡祭』を見た。素晴らしい歌声を聴きながら、スポットライトの下で輝く人々のここ十年を思った。結婚、出産、破局、病気の克服、逮捕劇、復活。人生の栄光も低迷もテレビに写し続けている彼らの、プライドをかけたステージ。多チャンネル時代を迎え、高視聴率はスポーツ中継くらいしかなくなってきた今日この頃。「テレビ離れ」という声は十年前から既にあった。私自身、テレビに魅力がなくなったと感じることもあったが、こんなに芸能人のここ十年にしみじみするとは。ナンシー、テレビは考えながら見ると面白いね。

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人物・団体紹介

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ナンシー関

消しゴム版画家、コラムニスト。1962年7月7日、青森県青森市で関ガラス店の長女として生まれる。高校卒業までを青森市ですごしたのち、上京。法政大学在学中、消しゴム版画がえのきどいちろう氏の目に留まり1984年、消しゴム版画家としてデビュー。雑誌『ホットドッグ・プレス』編集者だったいとうせいこう氏に「

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