基本情報
ISBN 10 : 4309921639
内容詳細
今日は此の家に居り侍り、御方様たちおなぐさみ。―暗闇坂にある榲〓の樹の奥、古い武家屋敷には秘密が隠されていた。そして向かい合う懸札の家で行われる大人たちの閉ざされた逸遊嬉戯。あの少年の日々、一人の少女をめぐるすべてが妖しく謎めいていた。泉鏡花幻想譚の絵本化を精力的に続ける中川学が、大胆なイマジネーションによって、はるか鏡花思春期の記憶を辿る妖しくも哀切な少女思慕譚に挑む。
【著者紹介】
泉鏡花 : 1873年(明治6年)11月4日、金沢生まれ。本名、鏡太郎。九歳で最愛の母を失う。1890年(明治23年)小説家を志して上京後、一年を経て尾崎紅葉に師事。「外科室」「夜行巡査」などの観念小説で評価を得たのち、「龍潭譚」「化鳥」などで幻想的世界に傾き、1900年(明治33年)に代表作「高野聖」を発表。独自の怪奇幻想の世界とロマンティシズムで、明治・大正・昭和にわたって日本近代文学史上に特異な地位を築いた。1939年(昭和14年)9月7日、肺腫瘍により死去(享年六十五)
中川学 : 1966年(昭和41年)生まれ。京都の寺で住職をしながらイラストレーションを生業とする。国内外の書籍の装画や挿絵を手がける。近年絵本の仕事に力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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井月 奎(いづき けい) さん
読了日:2019/06/08
yumiha さん
読了日:2019/09/07
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chiro さん
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nightowl さん
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人物・団体紹介
泉鏡花
1873(明治6)年〜1939(昭和14)年、小説家。石川県金沢市下新町出身。15歳のとき、尾崎紅葉『二人比丘尼色懺悔』に衝撃を受け、17歳で師事。1893年、京都日出新聞にてデビュー作『冠彌左衛門』を連載。1894年、父が逝去したことで経済的援助がなくなり、文筆一本で生計を立てる決意をし、『予備兵
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