古井由吉自撰作品 4

古井由吉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309709949
ISBN 10 : 430970994X
フォーマット
出版社
発行年月
2012年06月
日本
追加情報
:
368p;20

内容詳細

著者自身が厳選した待望の著作集!聖・俗と狂気をめぐる長篇三部作の劇的な到達点「親」。形式と文体の閾を越え、新領野を拓く傑作「山躁賦」。山の気が、説話の人物が、死者が、過去の自分が深くくぐもった声となって語りかけてくる。紀行ともエッセイとも従来の小説とも分類できない独自の自在な表現と文体の空間がここに登場する!多くの人がベストにあげる著者の代表作。

目次 : 親/ 山躁賦

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • くさてる さん

    「聖」「栖」に続く「親」の辿りつく物語としての展開に翻弄されたあと、それとは異なる雰囲気でなおかつ私が古井由吉に惹かれ始めた現在の作品に繋がる佇まいがある「山躁賦」を読むと、軽い目眩のような感覚に襲われた。正直に言えば、古典の教養に欠ける私にはたぶん「山躁賦」の真の価値は掴みきれないのだろう。でも、この、文字だけで溢れるように伝わってくる豊潤なイメージと音を掴んだような気持ちになっただけで読む価値はありました。

  • 夕木  さん

    『栖』を読んだときも、においに引っ掛かった私だが、今回もやはりそうだった。競馬場へ行く前に佐江が拵えてくれたおにぎりは、海苔のにおいと濃い化粧のにおいがしたという場面、これより前(葬儀のあと)には佐江の化粧を獣のようだと記している。となると、化粧のにおいは苦界や法気付きな煩わしさを乗り越え「人」に戻ったことの証か、、、などなど、考えてしまいました。

  • 山がち さん

    佐々木中の解説にもあるように、「山躁賦」は「仮往生伝試文」にもつながる非常に重要な作品であるというのは感じられた。確かに、「親」と「山躁賦」の間にはどこか隔たりのようなものを感じてしまう。「山躁賦」は紀行文と見紛うようなものである一方で、「親」ははっきりとしたストーリーラインが存在している。もちろんそれだけではなくて、文章が「山躁賦」は「仮往生伝試文」を想起させるのだ。このギャップを肌で感じることができるのが、この巻の最大の魅力なのかもしれない。「親」に関しては、三部作の他の作品を含めて、解説が興味深い。

  • tamioar さん

    読み切るのに2年かかった。

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人物・団体紹介

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古井由吉

1937年、東京生まれ。68年処女作「木曜日に」発表。71年「杳子」で芥川賞、80年『栖』で日本文学大賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」で川端康成文学賞、90年『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。2020年2月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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