鏡花幻想譚 2

泉鏡花

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309706924
ISBN 10 : 4309706924
フォーマット
出版社
発行年月
1995年05月
日本
追加情報
:
20cm,260p

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読書メーターレビュー

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  • 燃えつきた棒 さん

    山尾悠子作品の理解を深めるために読んだ。 「女仙前記」、「きぬぎぬ川」、「薬草取」、「海異記」を収録。 鏡花は、同志社大学文学部のときに山尾が卒論で取り上げ、また彼女自身、2018年に『飛ぶ孔雀』で第46回泉鏡花文学賞を受賞した縁の深い作家である。同賞の受賞スピーチで山尾は、

  • Tonex さん

    解説や注が充実していて読みやすい「鏡花幻想譚」シリーズ第2巻。【女仙前記】青空文庫未収録。ウサギ文学。雪売りのオヤジから白兎をもらった奥さんの話。 【きぬぎぬ川】青空文庫未収録。「女仙前記」の続編。前作で白兎をもらった奥さんが行方不明になったので捜索隊が山に向かう話。 【薬草取】神隠し文学。子どものころ山に薬草を取りに行って神隠しにあった男が大人になってから再度この山を訪れる話。 【海異記】海坊主文学。船頭の妻がある少年から海で体験した怪現象を聞いたその夜、異形の僧が家にやってきて、何か食わせろと言う話。

  • 井月 奎(いづき けい) さん

    大きい活字と簡単な地図、そして内容にたいする注釈が鏡花の難解さを和らげてくれるアンソロジーです。底本が鏡花の生前に全集を刊行した春陽堂版というのも作家への深い思いを感じさせてくれるのです。鏡花の文で特筆すべきなのは、その流麗さのみならず、刊行時には漢字に総ルビを振っていることがよく知られていて、この版もそれにならっています。読みやすさだけのことではなく、同じ漢字に違う読みをあてることもあり、内容への関りが深いのです。鏡花を読みやすくして、なおかつ深い理解への足掛かりもしてくれている素晴らしいシリーズです。

  • yn1951jp さん

    鏡花にしかできない、渓流、深山、荒海の素晴らしい自然描写によって、美しい救済者の待つ異界へと導く鏡花幻想譚。「きぬぎぬ川」(1902)の白い兎は母の形見であり、鏡花のアイコンである。「薬草取」(1903)は病に伏していた師紅葉が添削を加えており、師の快復への願いと亡母に対する哀惜の気持が込められ、美しい時空の螺旋構造を描いている。「海異記」(1906)も海の船頭と陸の若妻それぞれの異界との交感が主題。

  • 凛風(積ん読消化中) さん

    女仙前記、きぬぎぬ川、薬草取、海異記の4篇を収める。『女仙前記』で雪売りから兎を買った良家の奥方が『きぬぎぬ川』では行方不明になり、遠くの山で、女仙になる。『薬草取』では薬草を取りに山に入った青年が、かつて少年の頃、同じ山で出会った美女の霊に出会う。『海異記』では船頭の妻が赤ん坊と留守居をしていると軒先に海坊主が現れ、子の命を奪う。山の中の仙郷にフワッと入り込むのは鏡花の得意パターン。行方不明の奥方は、名古屋市長と張本を足して6倍にしたような男たちに囲まれているので、ぜひ山で幸せになっていてほしい。

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人物・団体紹介

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泉鏡花

1873(明治6)年〜1939(昭和14)年、小説家。石川県金沢市下新町出身。15歳のとき、尾崎紅葉『二人比丘尼色懺悔』に衝撃を受け、17歳で師事。1893年、京都日出新聞にてデビュー作『冠彌左衛門』を連載。1894年、父が逝去したことで経済的援助がなくなり、文筆一本で生計を立てる決意をし、『予備兵

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