ストレンジ・トイズ ストレンジ・フィクション

パトリシア・ギアリー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309630021
ISBN 10 : 4309630022
フォーマット
出版社
発行年月
2011年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,393p

内容詳細

危険に満ちた魔術的世界へと足を踏み入れてしまった、ひとりの少女。60年代アメリカを舞台に、現実と非現実、幻想と日常がまじりあう旅が始まる…。フィリップ・K・ディック賞受賞。

【著者紹介】
パトリシア・ギアリー著 : 1951年、カリフォルニア州ヴィスタ市に生まれる。ヴァッサー大学で美術史を学んだのち、カリフォルニア大学アーヴィン校英文学科のM.F.A.(Master of Fine Arts)プログラムで、小説や詩の創作に励む。1982年『Living in Ether』でデビュー。大学で創作を教える傍ら、実作に励み、『Strange Toys』(1987)で、フィリップ・K・ディック賞を受ける。カリフォルニア州のレッドランドに、夫と息子と共に暮らす

谷垣暁美 : 1955年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 椿子 さん

    「ジョナサン・キャロル」ぽいと書評に書いてあったので手に取った一冊。一部は、どこか「チャーリーとチョコレート工場」っぽい気持ち悪さがあって面白かった。姉ジューンとのやり取りも。二部三部は段々、ヨガやらなんやら出てきて???って感じだったのだけれど、頭で理解しようとして読んだらだめな小説なのかも。でも面白かったです。しかし姉ディーンは一体何がしたかったんだろう??

  • すけきよ さん

    フェミニズム的とか言うのではなく、根源的な女性性みたいのが漂っていて、ストーリーとは違う次元で異質な肌触り。三部構成が、主人公の少女時代、ティーンエージャー、三十代となっていて、それぞれが初潮、初体験、妊娠を表しているように読め、なおさら居心地悪い。その上に重ねられているのが、魔術的結婚を果たした姉からの逃亡劇。こちらにある、ガラクタの寄せ集めを呪物とする感覚は、子供時代の自分を思い返せば多かれ少なかれ感じるものがあるはず。だからこそ、他人のそれを覗き見ることに違和感を覚える。なんとも生々しいファンタジー

  • Tom Num さん

    現実と自分で作り上げた不思議の世界を行き来する主人公の物語。読んでいると自ら創造したおかしなルールに則って一生懸命遊んでいた子供時代を思い出しました。自分も持っていたのに段々と忘れていっちゃった物をこの作品のおかげでちょっと取り戻せた感じがします。最後にこの作品を読むのにはコツがあります。冒頭に書いてあるように頭をからっぽにする事。人は何かを理解してしまうと、それはとたんに、頭だけのものになる。心で読んで楽しんで下さい。整理された完全な物を好む人には向いていないかも。

  • hagen さん

    一人の少女の成長過程でふとした時に訪れる魔法の世界との行き来が奇妙な幻想の世界と癖のある男達との出会いの中で語られる。イメージするのは、暗い霧の漂う湿地帯にゆらめく何本もの蝋燭の火が揺らぐ中、暗い土着の何やらいかがわしいニューオリンズ街の奥深くで繰り広げられる現実から引き裂かれた世界。話の小道具として執拗に登場する縫いぐるみや古いコインや色のついた小石が効果的。あまり深く考えないで読む小説かも。

  • 禾原 さん

    ディズニーランドシーンと二部の最後のシーンが素晴らしい。現実と幻想を錯綜させるにおいては現実から浮き立っているほど好きなのでヴードゥーというように直接固有名を出しては欲しくなかった。成長する少女の視点から語られる物語としては「オレンジだけが果物じゃない」が、マジックリアリズム的技法と家族という要素からは「百年の孤独」、「ラス・マンチャス通信」と比べてしまう……。一部が最も良いと言われているのはあちらの世界=ヴードゥーとカテゴライズされていないからではないだろうか。

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