マーゴ ラナガン / 佐田千織

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ブラックジュース 奇想コレクション

マーゴ ラナガン / 佐田千織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309622026
ISBN 10 : 430962202X
フォーマット
出版社
発行年月
2008年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,265p

内容詳細

夫殺しの罪でタール池に生きたまま沈められる姉さんを、僕たちは歌いながら最後まで見届ける…。世界幻想大賞受賞作「沈んでいく姉さんを送る歌」他、SFファンタジー界を驚愕させたオーストラリア作家の初短篇集。

【著者紹介】
マーゴ・ラナガン : 1960年、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州生まれ。ロンドンやパリでの海外生活を経て、大学で歴史を専攻。その後、百科事典のセールス、調理師、フリーランスの編集者として働きながら、91年にWildgameで本格デビューを果たし、ヤングアダルト小説を中心に発表を続ける。2000年、初の短篇集White Timeが国内で好評を博す。続く『ブラックジュース』で世界幻想文学大賞、ディトマー賞などの名だたる賞を受け、ニューヨークタイムズのベストセラーリストに載るなど、一躍世界的に脚光を浴びる。現在はシドニー在住。ふたりの息子の母親でもある

佐田千織 : 1965年生まれ。関西大学文学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    夫殺しの姉が生きたまま、タールの沼に徐々に沈んでいくのを踊り歌い、慰めながら見送る家族の「沈んでいく姉さんを送る歌」という衝撃作から始めるねっとりとした色彩と暑さを感じる郷愁と残酷の短篇集。「大勢の家」は時々、暴君的な詩人に庇護されている家族達の崩壊の描写が普通の家庭の崩壊と被る位の現実性にゾクリと来ます。初恋の苦さのある「ヨウリンイン」と滅茶苦茶な祖母への思慕と家族への潔癖的な嫌悪の「無窮の光」が好き。それにしても天使が臭くて悍ましい存在だと書かれているのは山尾悠子作品とこの人の作品だけかもしれません。

  • ニミッツクラス さん

    08年(平成20年)の税抜1900円の単行本初版。河出の奇想コレの一冊で10編を収録。著者の“色シリーズ”とでも言うべき短編集の第二弾で、原題にホワイト、ブラック、レッド、イエローの順で色が入っている。本書の原題(=邦題)は“ブラックジュース”だが表題作は無い。内容はまさに奇想コレ向き…しかも群を抜いて背景説明の無いF系作品群だ。作文の時間にこれを書いたら着想良いが構成力が無いと国語教師は言うだろう。とにかく巻頭のコールタールの池に沈む姉さんからして度肝を抜かれる(カバーの彩りの意味が辛い)。★★★★☆☆

  • hydrangea さん

    偶にこのような毛色の異なる本を読もうと思い立つんですが、巻頭の「沈んでいく姉さんを送る歌」には、状況がまだ理解できないままにストーリに惹きこまれて行く感覚を抱きます。また、「赤鼻の日」も背景設定が断片的にしかイメージできませんが、描かれている場面のシュールさが非常に強く印象に残りました。好き嫌いがはっきり別れる作家ではないでしょうか。

  • かわうそ さん

    悪夢の如き異様な刑罰を描く冒頭の「沈んでいく姉さんを送る歌」からラストの爽やかな成長譚「春の儀式」に至るまで、ほとんど状況説明のない奇抜な設定の中で人々の日常的な生活がシニカルでドライに描かれていてそのアンバランスが印象深い。これはかなり好きです。

  • redbaron さん

    いろいろな味が楽しめますわん。姉さんの話は、皆さんが評価していますから、何も言いません。天使は臭いし、チャーングช้างはかわいいし、アコーディオンが不思議な音色を奏でるし、ピエロが街中ぞろぞろ。好き嫌いは別れるだろうけど、良いじゃありませんか。

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