夏至祭 長野まゆみEARLY WORKS

長野まゆみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309621036
ISBN 10 : 4309621031
フォーマット
出版社
発行年月
1998年11月
日本
追加情報
:
20cm,155p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 夢追人009 さん

    長野まゆみさんの中編ファンタジー小説の佳品です。主人公の青年・月彦と母と祖母、近く取り壊される予定の空き家に住む二人の美少年、甘い食べ物が大好物の黒蜜糖と厳格な性格の銀色。祖父の形見の羅針盤付きの何故か夏になると止まる時計、夏至祭、路面電車、ストーリーはごく単純で短くあっさりとした話ですが、細部の情景がイマジネーションを刺激して鮮やかに脳裏に浮かび、ラストの優しく心に沁みるような真相が読後永遠に記憶に刻まれそうな気がしましたね。棠梨(ずみ)、睛(め・ひとみ)、楊桃(やまもも)等々の漢字も風情がありますね。

  • 優希 さん

    詩と短編の世界が美しかったです。綺麗な空気が風景を包み込み、心が浄化されるようでした。羅針盤を持って一緒に同じ世界へと入りたい気分にさえなります。不思議だけれど甘くて芳しい香りに魅せられました。

  • 3月うさぎᕱ⑅ᕱ゛ さん

    「夏至祭」タイトルに心惹かれて。心くすぐるものたちで溢れていて、きれいな言葉のパレード♡棠梨の木も沙羅の木も芍薬もすごく好きなお花ばかりで、私も羅針盤を持って集会に行ってみたくなる。宮沢賢治さんの世界のような幻想的な風景が浮かびあがる。淡く儚くちょっぴりせつないおとぎ話のよう。

  • 凪織 さん

    詩と短編。いずれも星が煌めく、花とお菓子の甘い匂い漂う物語。出てくる食べ物がどれも美味しそう。黒蜜糖が頬張る蜂蜜たっぷりの牛乳に浸した黒麵麭、月彦の祖母の作った楊桃の果実酒、灯影と垂氷の食べていた三日月麵麭。いいなあ、食べたくなる。先に月彦、黒蜜糖に銀色の出てくる『野ばら』を読んでいたので、ふたつの世界はどうつながっているのだろう、とぼんやり考えながら読んだ。パラレル、かなあ。『銀の実』は『少年アリス』とつながりが。見返しの字は長野さんご本人のものだろうか。流れるようでいて、読みやすい、とても綺麗な字。

  • 柊渚 さん

    月彦が出会った二人の美しい少年、銀色と黒蜜糖。彼らと過ごす不思議で夢のような夏のひととき。すべてが淡く儚く、幻影の中へ溶けこんでいく。まるで朽ちかけた空家の窓から秘め事をそっと覗きこんでいるかのようで胸が高鳴り、夢の終わりは切なくもどこか優しく。 どこを見渡しても美しい言葉の羅列に、胸のときめきが抑えられなかったです🥺💘『綺羅星波止場』もきらきらと煌めく、幻想的でとても美しい物語たち。きっとこの先ずっと忘れられない特別な1冊になったと思います。 ─今夜は秘密を持つ夜にふさわしい月が出ている。

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長野まゆみ

東京生れ。1988年『少年アリス』で文藝賞受賞。2015年『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞受賞

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