蘆火野

船山馨

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309609683
ISBN 10 : 4309609686
フォーマット
出版社
発行年月
1989年03月
日本
追加情報
:
411p;20X14

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読書メーターレビュー

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  • まーみーよー さん

    良書。濃密な読書体験だった。二段組400P強は今なら文庫4冊分くらい?維新前夜の箱館から始まる物語は普仏戦争で負けた仏、パリで終盤を迎える。箱館戦争と普仏戦争の動乱の中で生きる二人の男女の恋愛物語だが、日仏どちらでも、市井の人々が支配階級の起こした争いに巻き込まれる虚しさが描かれている。作者は戊辰戦争について「このいくさは結局は、新しいものへの意地と、過ぎ去ったものへの郷愁でしかないのだよ。民百姓のためのたたかいではない。」と語らせている。新島襄、ブリュネ、高松凌雲等々の実在人物が多数出てくる。

  • 湖都 さん

    江戸末期の箱館で出会った孤児の召使・おゆきと貧乏直参の息子・準之助が、動乱の時代と箱館戦争を経て結ばれ、海を越えたパリで普仏戦争とパリコミューンにも出くわす物語。歴史上有名な人物とも多数行き来があり、函館の有名な五島軒をモデルにもしていて、なんとも盛り沢山。思うことはいっぱいあったのだけど特に記憶に残ったのが、平和な江戸時代において名ばかりであった侍達が、幕末になって急に将軍を守る為に目覚めたこと。それが良いことかはわからないけど、線香花火の最後の輝きのようだった。パリコミューンとの違いも明解だったなぁ。

  • hisayparrish さん

    函館を舞台にした小説。武田斐三郎、土方歳三、大鳥圭介、新島襄,ブリュネなど、歴史上の人物も数多く登場し,戊辰戦争更には普仏戦争といった当時の激動する時代の流れの中で,主人公のおゆきと準之助の心の結びつきに感動させられる。五島軒がモデルとされる。以前この作者の石狩平野を読んだときと同様,深い感銘を覚えた作品であった。

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人物・団体紹介

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船山馨

1914年札幌生まれ。「北海タイムス」記者をへて1939年上京し、四社連合に勤務。1941年抒情的な『北国物語』で作家デビューした。1947年野間文芸賞奨励賞をえた『笛』や『魔術師』などで第一次戦後派として活躍したが、健康を害し、低迷期がつづく。1967年一女性の流転を描く雄大な『石狩平野』で復活、

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