ウラジーミル・ソローキン

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新衛隊士の日

ウラジーミル・ソローキン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309467610
ISBN 10 : 430946761X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
280p;15

内容詳細

帝国が復活した2028年のロシア。皇帝の親衛隊士たちは、犬の首と箒を装着した車に乗って、暴力の限りを尽くす。貴族や民衆からの強奪、謎の魚の集団トリップ、真実を見通す力をもつ天眼女、ちらつく中国の影、蒸し風呂の奇妙な儀式…怪作『青い脂』の著者が、ロシアの現在を予言したと称される傑作長篇。

【著者紹介】
ウラジーミル・ソローキン : 1955年ロシア生まれ。83年『行列』でデビュー。「現代文学のモンスター」と呼ばれる。2010年『氷』でゴーリキー賞受賞

松下隆志 : 1984年大阪生まれ。岩手大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • だまし売りNo さん

    帝政となり、恐怖政治の専制国家となった近未来のロシアを描くディストピア小説。ウクライナを侵略し、プーチン大統領が支配するロシア連邦も似たようなものである。むしろロシア連邦の本質を戯画化した小説と言えるだろう。

  • 塩崎ツトム さん

    「アメリカン・ドリーム」の対立項としての「ロシアの夢」というのは、まさにこの小説のような世界だろう。夢の中にいる時、ヒトは能動的に動きながら、実のところ運命の一直線の流れの中にいる。そこには荘厳さだけがあるが、道義や理屈はない。親衛隊士たちは皇帝の泰平の眠りのため(そして自分たちの快楽のため)サディスティックな拳を奮う。本書で語られない庶民や農奴たちは、彼らの惰眠のため、地に這いつくばって踏みつけられるが、所詮は夢の世界のNPCである。世界よ、これがロシアだ!

  • taku さん

    復活した専制政治、誰が望む偉大なロシア?  強いロシアではなくても? 気をつけろ、権力を咥えた犬どもが来るぞ。陛下の敵は粛清あるのみ。クレイジーな空想か、それとも、雷帝の影はカタチを変えながら今も中核に落ちているのか。暴力と下品、様々なガジェット。陰鬱なリアリティと、たちの悪いユーモア。まだ2作目だけど、間違いなくソローキン。詳しく知らなくても、これはロシア。そう思わせる強度。権力は、支配は、かくも魅力的なのか。続編『砂糖のクレムリン』も邦訳お願い。えんやさぁぁぁぁ!!! えんやさぁぁぁぁ!!! 

  • まこ さん

    権力側で圧政を行う人の考え方ってこんなんか。自分のやってることに疑問を感じず忠実に任務を実行。陛下の義息が失脚したのに自分もそうなるかもとは全く思わない。薬や男性同士の性行為は自分達に与えれられた特権だと当然に考えてる。これが親衛隊士の日常。主人公の妄想かもしれない

  • さとまる さん

    初ソローキンだったのだが、すっかりハマってしまった。帝政ロシアに戻ったような設定は今の「皇帝プーチン」のロシアを予言しているかのよう。かなり毒が強い作品なのだが、そこがまた魅力的。

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ウラジーミル・ソローキン

1955年ロシア生まれ。70年代後半からモスクワのコンセプチュアリズム芸術運動に関わる。85年、当時のソ連を象徴する風景を戯画化した作品『行列』をパリで出版する。ソ連崩壊後、『青い脂』(99)、『氷』(2002)、『ブロの道』(04)、『23000』(05)と続く“氷三部作”や、『親衛隊士の日』(0

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