アーシュラ・K・ル=グウィン

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パワー 西のはての年代記 下|3 河出文庫

アーシュラ・K・ル=グウィン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309463551
ISBN 10 : 430946355X
フォーマット
出版社
発行年月
2011年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,270p

内容詳細

悲惨な事件によって愛する人を失ったガヴィアは、エトラを離れて放浪する。逃亡奴隷の集落「森の心臓」や、生まれ故郷である「水郷」をめぐりながら、旅の途中で出会った人々に助けられ、ガヴィアは自分のふたつの力を見つめ直してゆく―。「西のはて」のファンタジー・シリーズがついに完結。ネビュラ賞受賞、ル=グウィンがたどりついた物語の極地。

【著者紹介】
アーシュラ・K・ル=グウィン : 1929年、カリフォルニア州生まれ。62年のデビュー以来、斬新なSF・ファンタジー作品を次々に発表。ネビュラ賞、ヒューゴー賞、ローカス賞ほか数々の受賞歴を誇り、米国SF界の女王と呼ばれる

谷垣暁美 : 1955年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • 星落秋風五丈原 さん

    アルカ館(マンド)の主人夫妻は奴隷たちからファーザー、マザーと呼ばれ慕われているが、身分の差は歴然としており、主人と奴隷の婚姻はない。また主人一家の横暴は見逃されており、ファーザーたる一家の当主は、穏やかな長男より粗暴な次男トームに期待をかけている。そして学者肌の主人公ガヴィアは彼とその子分格であるホビーの標的としていじめられる。先生でさえも主人筋の子供の暴力を止められない。先生もまた主人に雇われている身だからだ。最終的に彼等が救済されたことは最初から読者に提示されている点が安心できる。

  • roughfractus02 さん

    権力に庇護されていれば幸福は持続するが、その範囲外に出れば権力は暴力に姿を変える。権力は他に行使されるパワーだ。言葉も他に行使されれば権力となり暴力にもなりうる。そこは支配と隷従の関係が成り立つ世界だ。未来を予言する能力(ギフト)を与えられた主人公はそんな世界から逃亡し、帰属すべき場所を求めてはそのつど裏切られる。が、未来の予言を他の誰かに行使するのではなく自らの内に向ける時、物語る行為はその本質にある「文字」の深みに主人公と読者を誘うかのようだ。主人公が辿り着く詩と学問の都市は、読者の内にあるのだから。

  • Ribes triste さん

    西のはて年代記読了。ガヴィアが暴力に人生を狂わされながらも、暴力で解決せずに自分の幸福と平安を求めてさまよう様子は、胸をうちます。ハッピーエンドで良かったですが、でもやっぱり怖い話です。

  • shou さん

    隷属の在り方を時に公然と、時に建前や因習に隠れて描き、帰る当てのない放浪がサトクリフのローマン・ブリテンを思わせる良質のファンタジー。

  • 海 さん

    ガヴィアは放浪のはてに、ついに自分の故郷に戻るが、そこは彼にとって遠い場所だった。多くのものを失い行き着いた先で得たものが、これからの彼に幸せをもたらしてくれるよう祈らずにはいられない。

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アーシュラ・K・ル=グウィン

1929年カリフォルニア州生まれ。コロンビア大学などで、ルネサンス期のフランス文学・イタリア文学を専攻。1969年に長篇『闇の左手』でヒューゴー、ネピュラ両賞を受賞し、高い評価を得る

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