アントーン・パーヴロヴィチ・チェーホフ

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馬のような名字 チェーホフ傑作選 河出文庫

アントーン・パーヴロヴィチ・チェーホフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309463308
ISBN 10 : 4309463304
フォーマット
出版社
発行年月
2010年03月
日本
追加情報
:
15cm,341p

商品説明

名作『かわいいひと』『いいなずけ』のほか、激しい歯痛に苦しむ元将軍が馬のような名字に悩まされる表題作や、スラプスティックな喜劇『創立記念日』など、多彩な魅力を詰めこんだ傑作18編。

内容詳細

名作『かわいいひと』『いいなずけ』『ロスチャイルドのバイオリン』などのほか、激しい歯痛に苦しむ元将軍が“馬のような名字”に悩まされる表題作や、スラプスティックな喜劇『創立記念日』など、生誕一五〇周年を迎えた作家チェーホフの多彩な魅力を詰めこんだ傑作集。深刻かつナンセンスかつ笑いに満ちた18編。

【著者紹介】
アントン・チェーホフ : 1860年生まれ。19世紀末ロシアを代表する作家。ドストエフスキーやトルストイなどの「大きな物語」崩壊後の意識を反映した小説と劇作に新境地を拓き、44年の生涯に600編あまりの作品を残す

浦雅春 : 1948年生まれ。東京大学教授。専門はロシア文学・表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ネコベス さん

    チェーホフによる世知辛い浮世の悲喜こもごもをユーモアを交えて語る十八篇を収録した短編集。落語の小噺のような表題作「馬のような名字」、権威に弱く民衆に強い署長の姿が滑稽な「カメレオン」、老妻を亡くして初めて損得にかまけ冷たい仕打ちばかりだった夫婦生活に想いをはせて打ちのめされる男を描く「ロスチャイルドのバイオリン」、堅物男の悲哀を描いた「箱に入った男」、どたばたコントの「創立記念日」が面白かった。

  • テツ さん

    久々のチェーホフ。ロシアの大地に生きる人々の営み。辛く悲しいことに満たされたそれらも第三者的な視線で眺めたら喜劇として映る。古今東西山ほど創られてきた悲劇と喜劇は表裏一体。物語の中だけではなくきっと現実社会でも。自分が追い詰められているときでも「ああ。これ側から見たら面白いのかもしれないな」と考えられるような強さと思考の余裕があれば生きることってかなり楽になる。

  • ぺったらぺたら子  さん

    急に読みたくなり「恐怖」のみ再読。生きる事に醒めてしまうという伝染性の病。罹患すれば、日常は、人々の営みは、世界は、何の意味も必然性も無いただ無意味な運動でしかなく、その中でただ生きる事はもう恐怖以外の何物でもなくなる。生きる事の熱の醒めた人と、熱を持つ(持ちたい)人との温度差として、半端なロマンスへと繋がる所が堪らない程チェーホフなんですよ。「きのうここに帽子を忘れてね・・・・・」という台詞にふと武田百合子『犬が星見た』の中で、チェーホフの家を見学して武田泰淳が帽子を忘れて来てしまう場面を思い出した。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    「ロスチャイルドのバイオリン」では、「どうしてこの世の中では、たった一度きりしか与えられない人生が益もなく終わってしまう、そんな奇妙な仕組みになっているのだろう?」(127頁)とある。読書Mがなければ益もないが、このサイトさえあれば、益があるのはユーザーからのナイス、コメントが証明している。「ある往診での出来事」では、家庭教師も一部登場。

  • ふるい さん

    言うまでもありませんが、とても面白く素晴らしい作品集です。表題作「馬のような名字」のドタバタ劇、「小役人の死」のブラックユーモア、「ワーニカ」「ねむい」の虐げられた子供の悲劇、「学生」「ある往診での出来事」の幸福の兆し、「かわいいひと」「いいなずけ」の異なる考え方を持つそれぞれの女性の生き辛さなど、チェーホフ作品の多彩な魅力が詰まっています。

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