食人国旅行記 河出文庫

マルキ・ド・サド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309460352
ISBN 10 : 4309460356
フォーマット
出版社
発行年月
1987年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,310p

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読書メーターレビュー

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  • みや さん

    駆け落ち先で誘拐された妻を探して各地を巡る物語。題名は過激なのにグロが無くて残念だったが、それぞれの国の事細かな説明が非常に面白かった。悪徳か美徳かを決めるのは、それまで棲んできた場所の習慣であり、それに囚われた偏見に過ぎないという考えが特に興味深い。自分で決めたつもりでも選択肢から選んだだけではないか。本当に自分の意思や好みで選んだだろうか。これまで使ってきた『自由』という言葉の生温さを痛感する。全てが極端な両国の様々な点に共感や納得した一方、一人の女のためにここまでする男の言動が最も理解できなかった。

  • 吉野ヶ里 さん

    タイトルから予想されるよりも、内容はマイルド。なんと尻を舐めないのだ! 少し理屈っぽい冒険小説であり、わくわくしながら読める。旅をするのは悪徳の支配するビュテュア(食人国)と美徳の支配するタモエ。一般的で、清濁ともにある主人公の目を通して、各々の理屈を見てゆく。タモエはタモエで生きにくそうだと思うけど、ビュテュアだと生き残るのが難しそうだと思いました。性別によってはビュテュアの方が好ましい方も多いかもね。タモエだって理屈立ててはいるけれど、人間の欲望を押さえつけている。レズビアンは生き残る術がなさそう。

  • ラウリスタ〜 さん

    うん、これはあれだな、勝手なタイトルつけんな澁澤!ってやつだな。18世紀のユートピア小説の最高傑作のひとつなんじゃないか。おもに二つのユートピアに行く。一つのユートピアは、アンチ・ユートピア。西洋文明の常識に捕らわれた主人公にとってはまさに地獄。それなのに、彼らの言うことは、なんだか妙に説得力がある。そして、もう一つが、ほんとのユートピア。西洋、アンチ・ユートピア、そしてユートピア。道徳とは、宗教とは、法律とは、監獄とは、統治とは・・・って議論が延々。これは予想の斜め上。理想的社会主義の理想郷?

  • Ayah Book さん

    駆け落ちした恋人同士が離れ離れになってしまい、各国を巡る冒険譚。このドタバタが意外に面白い。そしてまたサドお得意のお説教が長い。社会主義的なタモエの政治は共感する部分もあるが、現代の感覚だと頷けない部分も。それを差し引いても、確かにサドは進んでるとは思う。

  • shiaruvy さん

    △本棚捜索後詳細記入 やっぱりサド侯爵は素敵すぎる!!

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マルキ・ド・サド

1740‐1814年。フランスの作家。数々のスキャンダルで生涯の三分の一を獄中で過ごしつつ執筆活動を展開した

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