ジュリアン・バトラーの真実の生涯 The Real Life of Julian Butler 河出文庫

川本直

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309420202
ISBN 10 : 4309420206
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
追加情報
:
512p;15

内容詳細

作風は優雅にして猥雑、生涯は華麗にしてスキャンダラス。20世紀アメリカ文学史上に燦然と輝く伝説の小説家ジュリアン・バトラー。しかし、ある覆面作家によって書かれた回想録『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』が刊行され、遂にその実像が明らかになる―。デビュー小説で読売文学賞を受賞し、各メディア絶賛の超話題作が、宇野亞喜良の装画で待望の文庫化!

【著者紹介】
川本直 : 1980年東京都生まれ。小説家・文芸評論家。2021年、デビュー小説『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』で第73回読売文学賞(小説賞)を受賞。同作は第9回鮭児文学賞、第2回みんなのつぶやき文学賞(国内篇第1位)も受賞し、各メディアで話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Inzaghico さん

    壮大な虚構だが、それを支えているのが揺るぎない事実と真実。その質と量たるや、事実として存在するアメリカ文学(とイギリス文学)の作品と人物を、ここまで縦横無尽に展開するには、相当の学識がないと無理だろう。フィクションでこそあるが、アメリカ近現代文学史として読んでも抜群に面白い。いわゆるマイノリティ文学(民族的にも性別的にもジェンダー的にも。「アジア系アメリカ文学」というように、アメリカ文学の前にXXがつくものの総称として)が抵抗・対立からマジョリティとの同化へ、という流れも文中できちんと踏まえられている。

  • どら猫さとっち さん

    これは面白い。優雅で猥雑、華麗なスキャンダラスな伝説作家、ジュリアン・バトラー。彼をめぐる実像の評伝小説。デビュー作で読売文学賞受賞、伝説の話題作が降臨。カポーティやメイラーなど、実在の作家が登場するので、これは現実なのか虚構なのか…。しかし不思議とその世界に入り込め、現実にいたら大変だけど、面白く愛おしい。日本文学史上、異色の超大作。

  • D さん

    批評家による小説。翻訳小説と見せかけた日本文学。

  • ふゆきち さん

    プロットもキャラクターも何もかも強い。この時代のアメリカ文学に明るくなくても、めちゃくちゃに面白い小説でした。

  • biwacovic さん

    異様な密度で構成された20世紀アメリカ文学史。しかも(偽)史。文献にもとづいた事実の枠組みの中に妄想を埋め込んでいく技術に読みながら惚れる。優れた嘘つき(=小説家)は、優れた歴史家であり批評家であるべきだ、と常々思っているが、その証左となる小説だと思った。カポーティもアンディ・ウォーホールもこの小説の中で生きている。「この小説はフィクションです」という一文がこれほど輝くことは滅多にないだろう。

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川本直

1980年生まれ。小説家・文芸評論家。著書に『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』(読売文学賞、鮭児文学賞、みんなのつぶやき文学賞国内第一位)ほか

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