砂漠の教室 イスラエル通信 河出文庫

藤本和子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309419602
ISBN 10 : 4309419607
フォーマット
出版社
発行年月
2023年06月
日本
追加情報
:
256p;15

内容詳細

1977年、著者はヘブライ語を学ぶため、ユダヤ人の夫と共にイスラエルの語学学校へ。同級生は各国から集まった八歳〜七〇歳の生徒たち。未知の風土、生活、食べ物、そして歴史に向き合い、「他者を語る」ことに挑んだ、自由で真摯な旅の記録。多くの書き手に影響を与えた翻訳者の初めてのエッセイ集。

目次 : 砂漠の教室/ イスラエル・スケッチ1/ ヨセフの娘たち/ イスラエル・スケッチ2/ なぜヘブライ語だったのか/ おぼえ書きのようなもの/ 解説 思考と身体を外に開く(平松洋子)

【著者紹介】
藤本和子 : 1939年生まれ。早稲田大学卒業後、1967年に渡米。その後、数多くのアメリカ文学の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • buchipanda3 さん

    エッセイは著者がヘブライ語を学ぶためにイスラエルの語学教室に入る所から始まる。半世紀前のとは言え、未知の国の人々の感性に触れる話を興味深く読めた。入学早々、帰りたいなど文句が吐かれるが、ざっくばらんな文章が何か良い。教室は国内外のユダヤ人が多く、それはヘブライ語が今のユダヤ人にとって特別だから。またユダヤ人と言っても出自の違い(西欧と東洋)があり単に一括りに出来ない。読み進めると著者がヘブライ語を学ぼうとした本当の理由が語られ、自分と異なる視座に対して表面的ではない深い理解を試みる気概ぶりに感銘を受けた。

  • ケイティ さん

    ヘブライ語を学ぶためにイスラエルに留学したエッセイだが、まさか1970年代の話だとは。いい意味で、外に出すために整えた体裁でなく、彼女の気持ちや主張がそのままカラっと綴られていて面白い。言語を学ぶとはその国そのもの、歴史や文化に包括的に理解するきっかけとなる。同時に、言葉をもって言語を語ることの難しさにも向き合わざるを得ない。イスラエルとユダヤ人の複雑さなど、多面的に思考を巡らせる情熱的な姿勢に、もっと世界のことを知らなくてはと痛感しました。いわゆるエッセイ以上に読み応えのある一冊。

  • tyfk さん

    「……わたしはたいして謙虚な人間ではないのだから。ただ、おまえはいかなるものの名において、このようなことを書くのか、としつこくたずねるなにかがある。「シッ!」といってやるのだが、そいつはどかない。そんなに不安なら、本など出すのはやめるべきだ。ところがやめもしないのである。やめないが、身のおきどころもないのである。」

  • まめ さん

    1970年代にイスラエルのヘブライ語の語学学校へ入学した著者によるエッセイ。まずこの時代に留学しようという意志を持ってそれを行動に移せた人がどれだけいるのか。加えて、人種問題について、これほどしっかりと自分の意見を持てるくらいに学んだ著者の在り方が凄まじい。私のような生半可な現代人とは覚悟が違う。自身のことについてもかなり赤裸々に書かれている(今時分、自らの中絶手術について書ける人が一体どれだけいるのか)。

  • Shihomin さん

    上質なエッセイである。呑んべいが美味しいお酒をチビチビと舐める様に、ちょっとずつ味わいながら読んだ。 ヘブライ語を学ぶ為に入った砂漠の教室。そこで出会った世界各地から来た人々、イスラエルの人々の生活、文化、抱えているもの、それらが生き生きと語られる。そして何故自分はヘブライ語を学ばずにはいられないのか、何が自分を突き動かすのか、作者の眼差しは自分の内部へと鋭く向かってゆく。名翻訳者である作者の言葉選びの巧みさ、歴史と自分と他者に向き合う真摯さが心に残る。

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藤本和子

1939年生まれ。早稲田大学卒業後、1967年に渡米。その後、数多くのアメリカ文学の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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