さよならの儀式 河出文庫

宮部みゆき

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309419190
ISBN 10 : 4309419194
フォーマット
出版社
発行年月
2022年10月
日本
追加情報
:
433p;15

内容詳細

長年、一緒に暮らしてきた仲良しのロボットと、お別れの時がきた。表題作「さよならの儀式」他、親子の救済、老人の覚醒、三十年前の自分との出会い、無差別殺傷事件の真相、別の人生の模索…SFが持つ無限の可能性が宮部みゆきの語りの才能と結びついた八編。宮部ワールド新境地、初のSF作品集。

【著者紹介】
宮部みゆき : 1960年、東京都生まれ。87年、「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞、『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、『火車』で山本周五郎賞、『蒲生邸事件』で日本SF大賞、『理由』で直木賞、『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)、『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    宮部みゆき初のSF短編集。8つの作品から成るが、「聖痕」などはSFというよりもオカルトといった内容である。また、他のものも設定こそはSFではあるものの、いずれも作品の本質は別のところにありそうである。解説の大森実などは、興奮気味に先行のSF作品と重ね合わせて語っているが、私は宮部みゆきとSFとの相性は必ずしも良くなかったのではないかと、いささか懐疑的である。例えば巻頭の「母の法律」などは、設定の説明に追われるあまりに小説のスピード感を犠牲にしているばかりか、冗長さをもたらす結果になっていたりするのである。

  • yoshida さん

    宮部みゆきさんのSF短編集。SFでも描かれるクオリティは高い。人間の持つ様々な感情が質感を持ち描かれる。作中に様々なSF作品へのオマージュがある。最も印象深いのは「母の法律」。虐待された子を引き取るマザー法。虐待の記憶は措置で深層に封じられる。殺人犯である実母。少人数で対話を見る機会を得た子。同じ養父母に引き取られた姉と参加する子。そこに待つ破綻と狂気のカタルシスは息を呑む。少年法で保護された人物を祀り上げる「聖痕」。あまりにグロテスクに人間の内面を抉る「星に願いを」。クオリティ高い充実の作品集。堪能。

  • エドワード さん

    子供の頃、テレビと漫画で夢中になったSFの世界。宮部さんが紡ぎ出す科学用語から立ち上るSFの香りに痺れる。なんといってもロボットと宇宙人がSFの王道だ。「愛情や共感は人類の宿痾だ。」人型ロボットに人間が抱く愛情を描く標題作。大森望さんの解説にある、宮部さんが両親に贈ったルンバがヒントというのが感動的だ。防犯カメラに擬態して侵略する宇宙人、隕石=宇宙船で地球へ飛来し人間に寄生する精神生命体、フランケンシュタインのトムは漁村の神様になる。この、怪奇大作戦やウルトラマンの世界へ一気にワープする感覚、満足の一言。

  • ピース さん

    SFの短編集。とは言っても蒲生邸事件なんかとはちょっと違ってた。「さよならの儀式」がよかった。ただ結末がハッキリしない話が多かったように思った。

  • katsubek さん

    SF短篇小説集。短篇というものの、宮部節炸裂のボリューム感。そういうことか、という謎解きあり、視点の面白みあり、もちろん、心に響く深みあり。例によって頭脳を明晰にして取り掛かることを要求される叙述がたまらないほどに楽しい。表題作が秀逸。されど、他の作も概ね満足度が高い。

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人物・団体紹介

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宮部みゆき

1960年東京生まれ。東京都立墨田川高校卒業。法律事務所などに勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。93年『火車』で山本周五郎賞、99年『理由』で直木賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞。02年司馬遼太郎賞と芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、07年

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