八犬伝 上 山田風太郎傑作選 江戸篇 河出文庫

山田風太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309417943
ISBN 10 : 4309417949
フォーマット
出版社
発行年月
2021年02月
日本
追加情報
:
387p;15

内容詳細

正義の八犬士が活躍する『南総里見八犬伝』の「虚の世界」と、作者馬琴の「実の世界」とを交錯させながら描く、驚嘆の伝奇ロマン!

【著者紹介】
山田風太郎 : 1922年兵庫県生まれ。東京医科大学卒。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で第2回探偵作家クラブ賞を受賞。63年から刊行された「山田風太郎忍法全集」がベストセラーとなり忍法帖ブームをまきおこした。その後も明治もの、室町もの等多彩な作品で人気を博す。2001年7月28日逝去。10年にはその名を冠した山田風太郎賞が創設された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちょろこ さん

    作品に入り込めた一冊。恥ずかしながら読んだことがなかった「南総里見八犬伝」。これはとても読みやすく、何より創作という虚の世界と、馬琴と北斎が繰り広げる実の世界が交互に描かれ、初心者、無知の自分でも作品に難なく入り込めたのがありがたい。伏姫から放たれた八つの珠が翔び去るシーンは神秘的かつ壮大な物語の浪漫飛行を感じさせ、一人、また一人と珠を持つ犬士のもとへ導いてくれるのがワクワク感と共に面白い。並行して描かれる、出不精馬琴と旅好き北斎、対極な二人の掛け合いがまた笑いもありで楽しい。下巻へ。

  • さつき さん

    実は南総里見八犬伝は幾度もチャレンジしては挫折してます。こちらの作品は上下巻とコンパクト。きっと読み通せると思い手に取りました。八犬士たちが活躍する虚の世界と、作者の滝沢馬琴の身辺を描く実の世界を行きつ戻りつする展開で、すごく分かりやすい。馬琴をして「士大夫も読むにたえるものを書きたい」と熱意あつく語られる講釈や説教が私には辛くて読みにくかったので、そちらを省き、葛飾北斎に馬琴が語ったあらすじという形の物語がちょうど良かったです。上巻は美少年犬士犬坂毛野の登場まで。続きが楽しみです。

  • ポチ さん

    とても読み易く伝奇小説の面白さが詰まっています。八犬伝は昔人形劇と映画で観ただけなので、馬琴の八犬伝は未読ですが、講釈や説教が無い分物語に入り込み易いかなと思います。犬士も揃って来て下巻が楽しみです。

  • geshi さん

    『南総里見八犬伝』の物語を描く「虚の世界」と作者である滝沢馬琴の人生を描く「実の世界」を交互に交錯させる山風マジックに酔いしれる。そもそも「八犬伝」のお話の力が強く、悪がはびこり魑魅魍魎が仇をなす歪んだ世の中を正義の犬士たちが豪快無比に切り伏せる因果と勧善懲悪の面白さ。一方で馬琴自身はというと細かすぎて杓子定規な偏屈爺っぷりが強調され、貧乏や武士の身分への執着による生活の苦難は自縄自縛のようにも見えてしまう。正義がなされることを「虚」で徹する馬琴が「実」では思うようにならない対比が見事。

  • tosca さん

    山田風太郎の「八犬伝」は面白いと聞いていたのでいつか読みたいと思っていた。「山田風太郎傑作選江戸篇」としての復活に感謝!本当に面白い。虚の世界として、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」の世界が繰り広げられる章、実の世界として、馬琴の江戸での暮らしや家族の話、北斎や山東京伝との関係などについて書かれた執筆中の時代の章、「虚」「実」が交互に進み、2つの異なった時代が同時に読めて美味しさ2倍的な感じだ。「南総里見八犬伝」という読み物が、単なる現代語訳という以上の贅沢な小説になっている。下巻へ

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山田風太郎

大正11年(1922年)、兵庫県に生まれる。父母ともに代々医者の家系で本人も東京医科大学を卒業。昭和23年(1948年)『眼中の悪魔』で第二回探偵作家クラブ賞を受賞。昭和33年(1958年)に発表した『甲賀忍法帖』を皮切りに忍法帖もので流行作家となる。伝奇小説、推理小説、時代小説など多種多様な小説を

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