シャッフル航法 河出文庫

円城塔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309416359
ISBN 10 : 4309416357
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
追加情報
:
351p;15

内容詳細

「そろそろオリオン座が振り向くはずだ」僕らは毎夜、夜空を見上げて過ごす…世界の果てに近い町の青春、太陽系中の食通を唸らせる料理に隠された真実、主人公連続殺人事件。甘美で繊細、壮大でボンクラ、夢みる言葉、踊る文字、胸にしみる小理屈と抒情。円城塔世界が炸裂する、極上の作品集。

【著者紹介】
円城塔 : 1972年、札幌市生まれ。東北大学理学部物理学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2007年、「オブ・ザ・ベースボール」で第104回文學界新人賞を受賞しデビュー。10年、『烏有此譚』で第32回野間文芸新人賞、12年、「道化師の蝶」で第146回芥川賞、『屍者の帝国』(伊藤計劃と共著)で第31回日本SF大賞特別賞、14年、『Self‐Reference ENGINE』でフィリップ・K・ディック記念賞特別賞、17年、「文字渦」で第43回川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • マリリン さん

    文字が風景をつくる。円城作品の面白さは作中にあったこの言葉だと感じた。嫋嫋や犀やリス等動物が沢山登場する短編集だが、面白かったのは『犀が通る』『リスを実装する』『Beavar Weaver』『イグノラムス・イグノラビムス』『Φ』等。特に『リスを実践する』の中の、野実実の仕事の変遷などの話は、近未来の風景を見た感がある。「かっての食卓には…」で始まる場面も。表題作は3番目だが、ここに置いた事と表題の意味を考える。風景として見ると、他の見方も見えてきたり。変転していく著者の歴史の一部を見たような気がした。

  • Y2K☮ さん

    いずれAIが小説を書き、人間が3Dプリンタで製造される日が来るのだろう。母親の胎内に留まったまま成熟し、何もかも依存しながら他の女を連れ込んで浮名を流す男が現れるのだろう。いつしか自動化が当たり前になり、人が車を運転すれば野蛮と見なされ、人の手でしか生み出せなかった高度な職人芸さえもマニュアル化されて広く伝達されるのだろう。プログラムが人格を持って自律し、AIが夢に焦がれて眠りを求める。そんな未来も朧に視えてくる。森博嗣と似て非なる円城塔。或いは格闘技のベースを持つプロレスラーとプロ格闘家の違いだろうか。

  • 阿部義彦 さん

    お世話になりっぱなしの河出文庫の新刊です。えー、伊藤計劃より先に円城塔さんを読んでしまいました。テヘッ。兎に角人を食ってるとしか言い様がない、ある意味宮内悠介さんがまともなストーリーテラーに見えて、円城塔はぶっ飛んで逸脱してるとも言えるかも。褒めてます。SF界では舞城王太郎か木下古栗の仲間かも?私も意味不明の物語もあったんですが。タイポグラフィに凝ったり奇妙奇天烈な世界です。一言で言えば「こおゆう宇宙のお話です。」次は川端康成文学賞の「文字渦」を読むぜ。本の雑誌で絶賛されてたので。明らかに読者を選びます。

  • naotan さん

    表題作が脳内でエンドレス再生してやばい。支離滅裂に。

  • ふりや さん

    叙情的なもの、がっつりSFなもの、円城さんらしいギミック満載のものなど、バラエティ豊かな作品集。個人的に今まで読んできた円城作品の中でもかなり読みやすく、とても楽しい一冊でした。なんとなく「物語」に重点を置いた作品が集まっている感じがしました。ちょっとひねくれていて読者を煙に巻くような円城節も健在で安心。「円城作品を読んでみたい」という人がいたらこの一冊から入るのもアリかもしれません。円城さんの作品からしか接種できない成分があると思っているので、これからも読んでいきたいです。巻末エッセイは最果タヒさん。

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