見た人の怪談集 河出文庫

岡本綺堂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309414508
ISBN 10 : 4309414508
フォーマット
出版社
発行年月
2016年05月
日本
追加情報
:
292p;15

内容詳細

これが一番こわい怪談だ、をよりすぐった傑作15篇。綺堂の絶品「停車場の少女」、“お前、寒かろう”“こんな晩”と見事に紡がれる八雲の「日本海に沿うて」、芥川の最晩年「妙な話」、気持ちの悪い荷風「井戸の水」、女の手首の怨念、大佛次郎「怪談」、最恐!橘外男「蒲団」…実話!あの田中河内介の…

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • sin さん

    綺堂・怪異の程は読み手に委ねる潔さ、八雲・風景が身に迫る描写の凄さと、漱石の夢の一夜のネタ元に触れる。鏡花・芝居の如く掛け合いの見事な様、鴎外・解説に同じく作者の家父長主義あらわに恐ろし、貢太郎・昔語りながら凄まじい怪異の物語、龍之介・落ちが付く、荷風・思い込み伝聞の怪談、ただ思い出に浸る。蘆江・皆で見れば怖くなる。白鳥・葬儀に思う。春夫・気の迷い、裏付けとの関連の希薄な様。外男・気づきが遅い。次郎・出来過ぎる。与志雄・大戦末期の幻想譚。彌三郎・文中に知るスペイン風邪の後に関東大震災!喜久雄・戦後の困惑

  • HANA さん

    文豪たちが見てはいけない者、この世ならざるものを見た事を描き出したアンソロジー。明治から昭和まで、いまだ江戸の名残が残る頃から戦後の混乱期まで、静謐から凄絶まで幅広く収録されている。内容はアンソロジーピースとして必須なのを網羅しており、ほとんど既読であったが。でも二読三読して飽きないのは文章の魔力というべきか。綺堂は実話怪談の先駆とでもいうべきだし、八雲、荷風は随筆風の中に静かな怖さが漂ってくる。鏡花はひたすら文章に酔えるし、橘外男はひたすら凄絶。やはり怪談は文芸の妙だという事を教えてくれる一冊であった。

  • こばまり さん

    趣味の良いアンソロジーだ。タイトルも装丁も良い。時代背景は異なれど、恐怖を感じる対象に差異はないことを実感した次第。中に一編、中身はさておき作者のパターナリズムが怖いと解説されていて吹き出してしまった。そう言えば私も十代の頃に一度「見てしまった人」の仲間入りを入りをしたことが。

  • 澤水月 さん

    幕末から戦後すぐまで、綺堂、鏡花らの文豪随筆集。文章はどれも素晴らしい。田中貢太郎、橘外男、大佛次郎、角田喜久雄が好み、特にラストの角田喜久雄1954発表「沼垂の女」は戦後電車の鮮やかな描写、戦争未亡人の姿が活写され瞠目、『芋虫』も想起。点灯屋=瓦斯燈の管理人、二燭光=豆電球など新たな言葉覚えた。色々な年代の正妻と妾のさまも興趣深い。近代もある時期まで「戦」は上野や箱根の内戦なのだな…そして怪異として稗史に(ただ数編全く怪談でない随筆混じるのは心の置きどころに困る。名文なのは判るが趣旨に合わず興醒め)

  • マムみかん(*感想は風まかせ*) さん

    文豪たちによる、古典的実話怪談集。 怪談好きな方には有名な作品ばかりのようですが、初心者の私には物珍しく楽しめました。 最近の猟奇的なホラーと違い、どことなく品のある怖さ。 よく分からない奇妙さが怖い作品があるかと思えば、『蛇』(森鴎外)や『妙な話』(芥川龍之介)はラストの付け足しに怖さが吹っ飛んだり…(笑)。 『蒲団』(橘外男)、『怪談』(大佛次郎)は夢に見そうな、流石の怖さでした☆

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人物・団体紹介

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岡本綺堂

1872年生まれ。本名敬二。旧御家人を父として東京に生まれる。東京府中学校卒業後、東京日日新聞に入社。記者のかたわら戯曲を書き、『修禅寺物語』『番町皿屋敷』などの名作を発表。捕物帳の嚆矢「半七捕物帳」シリーズで人気を博した。1939年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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