昭和を生きて来た 山田太一エッセイ・コレクション 河出文庫

山田太一 (脚本家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309414423
ISBN 10 : 4309414427
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
追加情報
:
294p;15

内容詳細

自分は昭和で形成され、平成になってからの変化をよそからの攻撃のように感じていた…過ぎ去ったものを愛しながら、戦争の記憶を失わない世代の一人としてつねに未来を指向する。戦後日本をテレビドラマとして描きつづけた名脚本家・山田太一が折々につづった大切なこと。心にしみるエッセイ集。

目次 : 呪縛/ 明るい話/ 私が受けた家庭教育/ 私たちを支えてくれている他者の姿―橋口譲二写真集『職』/ 車中のバナナ/ 赤いネオンの十字架/ 柯橋鎮/ 味気ない反復の呪縛/ 組織の中で働くということ/ 底流にあるもの〔ほか〕

【著者紹介】
山田太一 (脚本家) : 1934年、東京浅草生まれ。早稲田大学卒業後、松竹大船撮影所入社。演出部で木下惠介監督の助監督に。65年、脚本家として独立、「岸辺のアルバム」「早春スケッチブック」「ふぞろいの林檎たち」など数多くの名作テレビドラマを手がける。88年、長編小説『異人たちとの夏』で山本周五郎賞、2014年、エッセイ集『月日の残像』で小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    使い古された表現だが、山田太一氏の眼差しは敗者、組織からはみだす人間、世の中のマイナスに対して優しい。「暗」があるからこそ「明」が成り立つという当たり前の事がわかりづらくなった。山田さんがドラマで描いてきたのは、ニッポンの家族の形の変遷だ。それはこの本にも出てくる小津安二郎監督が54本の作品で描いたものと重なる。最近、骨太なドラマがますます減っている。久しぶりに山田さんの新作を観てみたい。

  • kokada_jnet さん

    P.206「出はじめのロバート・A・ハインラインのSFなどを読みふけっていた私は、自分に一種の超能力が宿ったかもしれないと考えた」 山田太一、ハインラインを読んでいたのね。

  • mawaji さん

    訃報に接して手に取りました。画一していく「ナウ」な他の街から取り残されていく浅草に対する矜持や「不都合や支障がどれだけ私たちを豊かに深めてくれるか」語りかける温かい眼差しが著者の描くドラマに通底しているように思いました。私も「その年齢その年齢の輝きを無理なく手に入れている老人」になりたいものです。ロケットマンの放つミサイルが本土に着弾してしまったら「日本人が蓋をして来た攻撃的な情念がいっせいに解きはなたれ歯止めが効かなくなるのではないか」という懸念が現実のものになってしまうかも。ご冥福をお祈りいたします。

  • バカ殿。 さん

    不便さや逆境により得られる事はたしかにあるね、泥んこになって得たものには感動がある。それなのに、今は何でも事なかれ主義でトラブルは回避するか隠蔽しようとし、感動や人間関係の深さを築くチャンスをみすみす失っている。家族関係もそうなっていると、無難にすまそうと。懐古主義ではなく、世の中何でも便利になってしまいこうなってしまうのは仕方がないと本書は言っている。だから問題があればむしろ歓迎だね、うちはビンボーだから逆に良かったと思えてきたぞ、

  • 無理ちゃん さん

    この人は頑固だ。だが、優しい。とりとめもない、普通の人は見逃して通り過ぎてしまうような小さな、だが大切なことを、書く。時に鋭く、辛辣に。違う時代を生きて来た人の感覚を知ることができ、示唆に富む本であった。自分とは全く違う感覚や全く知らなかったことがたくさんあった。過去や現在だけでなく、未来を考える種を与えてくれる。収録されたものは70年代のものから00年代のものまであるが、全く古びていない。普遍的な危機感。気がかりなこと。感傷的なこと。小さな感動。などなど。読み応えがあり、読むのにけっこう時間がかかった。

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人物・団体紹介

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山田太一 (脚本家)

1934年東京浅草生まれ。脚本家・作家。早稲田大学を卒業後、松竹大船撮影所入社。木下惠介監督に師事。1965年脚本家として独立し、テレビドラマの世界で数多くの名作を書く。1983年「ながらえば」「終りに見た街」などで第33回芸術選奨文部科学大臣賞、同年「日本の面影」で第2回向田邦子賞、1985年第3

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