天皇と日本国憲法 反戦と抵抗のための文化論 河出文庫

なかにし礼

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309413419
ISBN 10 : 4309413412
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
追加情報
:
307p;15

内容詳細

日本国憲法は、世界に誇る芸術作品である。人間を尊重し、戦争に反対する。もはや沈黙している時ではない。行動を開始しなければならない。今こそ、永遠なる平和への願いを胸に、真の自由を求め、勇気を持って歩き出そう―。がんを克服し、生と死を見据えてきた著者が、人間のあるべき姿を渾身の力で描く感動のエッセイ。

目次 : 第1章 天皇と日本国憲法(天皇と日本国憲法/ 白洲次郎が絶賛した「第九条」 ほか)/ 第2章 リメンバー ヒロシマ・ナガサキ―反戦・反核・脱原発のために(リメンバー ヒロシマ・ナガサキ/ 『沖縄ノート』と「さとうきび畑」 ほか)/ 第3章 よそ者の流儀(陽子線治療に出会うまで/ よそ者の流儀 ほか)/ 第4章 日本人は何処へ行くのか(日本人は何処へ行くのか/ 世界遺産と日本人 ほか)/ 第5章 芸術的抵抗への招待(追悼・中村勘三郎丈/ 黒澤明の予言性 ほか)

【著者紹介】
なかにし礼 : 1938年、旧満洲牡丹江市生まれ。立教大学文学部仏文科卒業。作詩家として、日本レコード大賞ほか多くの音楽賞を受賞。作家としても、2000年に『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 浅香山三郎 さん

    なかにし礼さんの半生は、かつてドラマ化されたことがあり、それを見てゐたので、ある程度知つてゐた積もりだつた。本書はさういふ引き揚げ者として戦後を生き、また癌克服といふ体験を下敷きに、氏が思ひを綴つたもので、熱量を感じる作品である。本書のタイトルの『天皇と日本国憲法』も、本書に収録された1つのエッセイのタイトルでもあるのだが、本書のところどころに戦争を体験した世代として、安倍政権の姿勢や、自民党の改憲の動きに対する怒りと危惧が溢れてゐる。なかにしさんの芯の視点を知ることができ、興味深かつた。

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