まっすぐ進め 河出文庫

石持浅海

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309412900
ISBN 10 : 4309412904
フォーマット
出版社
発行年月
2014年05月
日本
追加情報
:
269p;15

内容詳細

僕が書店で一目惚れした美しい女性・高野秋。彼女は左手首にいつもふたつの時計をはめている。そして僕は気づいてしまった。彼女にきざす孤独の影に…。ふたつの時計に隠された、重大な秘密。恋人たちを襲う衝撃の真実とは?日常の謎から人の心の綾をロジカルに解き明かす、異色の恋愛ミステリー。東川篤哉によるショートショート「鵜飼と朱美のまっすぐ進まない解説」収録

【著者紹介】
石持浅海 : 1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』でデビュー。斬新な状況設定と独特の緻密な推理によって本格ミステリ界で異彩を放っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きっしぃ さん

    連作短編集。恋愛要素ありつつの、日常の謎のロジカルな解決。左手に二つの時計を着ける女性、居酒屋で二本のワインをあける男女などを、人間の心理から見事に推理しちゃう川端くん。なかなかブラックなオチもあったけど、最終的には良いラスト。表紙からは、こんなストーリーだと思わなかった(笑)川端くんと高野さんの関係が素敵。左手に時計二つ着けたら、わたしも川端くんみたいな人と出会えたりしないかなー(笑)

  • aquamarine さん

    日常の謎を解いていく連作短編で、こういうお話は大好きです。でも謎が日常のものにしては少し重いですね。この物語は実は綺麗なラブストーリーでもあります。彼女が隠していることが気になって、一気に読んでしまいました。二人が幸せにまっすぐ進んでいくために、それがたとえ正しい答えでなかったとしても、彼は必要な答えを出してくれるにちがいありません。解説が東川篤哉さんなのですが、鵜飼探偵と朱美の会話で進むショートストーリー仕立てになっていてとても楽しく、得をしたような気持ちになりました。

  • ピップ さん

    童顔主人公と暗い過去を持つ高野さんの恋愛ミステリー連作短編。問題提起され、解決すべきポイントを洗い出し、可能性をつぶしていく、といういつもの石持さんらしい小説でした。今回は、それはありえんだろ、という結末もありましたが、全体的にはおもしろかったです。正解かどうかはわからないけれど、納得できて幸せになれる推理というのは、優しい感じでとてもよかったです^^

  • 信兵衛 さん

    真っ直ぐに前を向いて進む、というのは中々できることではありません。それについて行こうと決めた人に、エールを送りたい。

  • すたこ さん

    ★★うーん、個人的に苦手なタイプの1冊。連作短編集の恋愛ミステリー。主人公たちの論理的思考が小難し過ぎて、全然入ってこなかった。ラストのお話はちょっと驚く感じで面白く感じたけど、やっぱり苦手だった。本来なら12月には読み終わりたかったけれど、どんどん長引いてしまった。。。

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人物・団体紹介

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石持浅海

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒業。97年、鮎川哲也編『本格推理(11)奇跡を蒐める者たち』に「暗い箱の中で」が掲載される。2002年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」に応募した『アイルランドの薔薇』で単行本デビュー。04年『月の扉』が第57回日本推理作家協会賞

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