私のプリニウス 河出文庫

澁澤龍彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309412887
ISBN 10 : 4309412882
フォーマット
出版社
発行年月
2014年04月
日本
追加情報
:
216p;15

内容詳細

古代世界最大の自然誌事典『博物誌』全三七巻は、ローマの博物学者プリニウスが著した途方もない大百科事典だった。そこには、怪獣、毒草、宝石、昆虫、不思議な種族、宇宙など、プリニウスが伝聞するか、奇想天外な想像力で楽しんだ記述があふれている。澁澤龍彦はこの大著に魅せられて、幻想と想像の異世界へと私たちをいざなう。古代の驚異の世界を知るための名著。

目次 : 迷宮と日時計/ エティオピアの怪獣/ セックスと横隔膜/ 海ウサギと海の動物たち/ 薬草と毒草/ カメレオンとサラマンドラ/ 琥珀/ 畸形人間/ 鏡/ 世界の不思議/ 磁石/ 鳥と風卵/ アネモネとサフラン/ 頭足類/ スカラべと蝉/ 宝石/ 誕生と死/ 地球と星/ 天変地異/ 真珠と珊瑚/ 香料/ 象

【著者紹介】
澁澤龍彦 : 1928‐87年。東京生まれ。本名龍雄。東大仏文科卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介するかたわら、人間精神や文明の暗黒面に光をあてる多彩なエッセイを発表。晩年は小説に独自の世界を拓いて、広く読まれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 絹恵 さん

    プリニウスの世界が不思議の国のアリスの世界だとするならば、それは斜に構えた見方こそ正しく楽しく触れられる視点なのではないかと感じます。プリニウスの語る皮肉を、皮肉で応える澁澤さんもまた幻想に嵌った一人でした。なぜなら"愛の反対は憎悪ではなく無関心"だから。その全ては"私のプリニウス"という呼び名に込めて。

  • マッキー さん

    古代の人々の認識や発想ってとても面白いなと実感した。それは真実か嘘かということよりも、どれくらい現実から飛躍しているかを比べてみるのもまた一つの楽しみ方かもしれない。プリニウスの博物誌、現代だと全くあてにならないからフィクションとして楽しむのがいいかなぁ。

  • 横浜中華街2024 さん

    1986年出版。ヤマザキマリの漫画版プリニウスで興味を持って何となく読んでみたが、すごく面白かった。内容は澁澤龍彦が全37巻におよぶ長大なプリニウスの「博物誌」を拾い読みして、その内容を逐一ツッコミまくるエッセイ。「博物誌」の記述は現在の視点からだと不正確であったりいい加減であったり空想の産物であったりが多いが、それを著者が「ホラ吹き」「まる写し」など辛辣な批判を浴びせながら紹介するところが面白い。

  • Koning さん

    ということで澁澤による大プリニウスの博物誌案内。LoebとBudéだったらフランス語の方が得意そうな澁澤だとBudé一択かとおもったらどっちも使ってたんか!と驚いたり。ラテン語学習者であればこの本で興味を持った個所を読む事にするってのも手だと思う。宝石のとこしか読もうと思った事ないんすけどね(汗<堕落すぎる。しかし、細かいとこじゃ確かに突っ込みどころあるんだけど、やっぱり流石ですわ。うん。

  • mahiro さん

    作者はプリニウスの荒唐無稽ぶりやアリストテレスからの引用を批判しながらそこがお気に入りな感じだ。子供の頃読んだシンドバッドのルフ鳥やダイヤモンドだらけの島などを思い出した。プリニウスの博物誌は未読だが、今よりずっと世界が広くて不思議だった時代の人の想像力には感心する。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品