藤子不二雄論 FとAの方程式 河出文庫

米沢嘉博

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309412825
ISBN 10 : 4309412823
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
追加情報
:
357p;15

内容詳細

藤子不二雄―「ドラえもん」「忍者ハットリくん」など数々の名作を生み出してきた「二人で一人のマンガ家」は、一九八七年末にコンビを解消。藤子・F・不二雄と藤子不二雄Aとして新たなまんが道を歩み始めた。戦後マンガ史に輝く二つの才能の秘密を詳細に読み解いてゆく、初の本格的藤子論。

目次 : 第1部 FとAの時宇宙(テキストとしての「まんが道」―「天使の玉ちゃん」「UTOPIA最後の世界大戦」/ 投稿・新人時代のFとA―『漫画少年』/ トキワ荘時代のFとA―「タップタップのぼうけん」「わが名はXくん」/ 新たなるスタート―「海の王子」 ほか)/ 第2部 FとAの内宇宙(F+A=/ FvsA/ FとAの方程式)

【著者紹介】
米沢嘉博 : 1953‐2006年。熊本県生まれ。マンガ評論家。コミックマーケット準備会元代表。『別冊太陽発禁本』で第21回日本出版学会学会賞、『藤子不二雄論』で第26回日本児童文学学会賞を受賞。没後、第38回星雲賞特別賞、『戦後エロマンガ史』で第24回大衆文学研究賞、また、マンガ研究の基礎資料の収集と評論活動などの幅広い業績に対して第14回手塚治虫文化賞特別賞を受賞。09年、米沢嘉博記念図書館が開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 本木英朗 さん

    日本の現代漫画評論家のひとりである、米沢嘉博の長編のひとつである。藤子不二雄――。「ドラえもん」「忍者ハットリくん」など数々の名作を生み出してきた「二人で一人の漫画家」は、1987年にコンビを解消。FとⒶとして新たなまんが道を歩き始めた――という話から始まる。うーん、さすがは漫画評論家!というところだろうか。FもⒶも、共に去ってしまった感じだしねえ。まあ、そのまんが評論家も、2006年に死んでしまったのがまただと思うけれど。よかったです、はい。また読もうと思う。

  • akihiko810/アカウント移行中 さん

    藤子不二雄(FとA)の作品を、年代順に考察。印象度B+  藤子作品は、Fの短編とAの「まんが道」をちまちま読んでるくらいだが、まんが道が滅法面白いので読んでみた。「まんが道」で描かれている、初期の合作漫画って、今は復刻されてないことをはじめて知った。手塚マンガがほぼ全部復刊されてるのとは違うんだなー。藤子AはFと比べて評価が小さいが、二人とも偉大な仕事をしてるのだとわかった

  • とし さん

    軽い本かと思いきや本格的な藤子不二雄論。マンガ評論家である米沢さんが書いたので、ややマニアックでありながら面白かったです。ドラえもん、忍者ハットリくん、オバQ、怪物くん等、小学生時代に馴染みのある作品を世に出した藤子不二雄。国民的なマンガ家であり続けるには、時代の流れなどあり苦悩が描かれていました。2人で藤子不二雄でしたが、80年代末にコンビ解消しそれぞれの道をあゆみました。作風やマンガの根底にある哲学についてのFとAの違いを対比させて書いてあるところが面白かったです。また巻末の総合リストも良かったです。

  • スプリント さん

    藤子不二雄の作品歴を知りたかったので最適でした。著者の藤子不二雄論も説得力があります。漫画好きで稀代の名コンビではありますが、作風がまったく違う二人が名作を次から次へと生み出したことは奇跡だと思います。

  • ジロリン さん

    「白い藤子」、「黒い藤子」という表現が2人の作風を画・ストーリーの両方を一言で言い表しているのが、さすが。「海の王子」が「白」の正義と「黒」の悪との戦いだからこそヒットとなった、という論も非常にわかりやすい。そして同じ地平を目指しながら、常に違う方法論で、お互いが補完しあっていたからこその「2人で1人の藤子不二雄」だった…という結論でいいのかな(笑)。スタジオ・ゼロ時代の「オバQ」で、石森章太郎はその華麗なペンタッチで全部を石森のマンガにしてしまう、という検証が一番面白かったりして。

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人物・団体紹介

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米沢嘉博

1953〜2006。1953(昭和28)年熊本市生まれ。明治大学工学部入学を機に上京。漫画批評グループ「迷宮」の活動に参加しマンガ評論、大衆文化評論を開始。80年12月からコミックマーケット代表、2001年7月から日本マンガ学会理事をつとめる。2006年10月1日、病没。享年53

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