貝のうた 河出文庫

沢村貞子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309412818
ISBN 10 : 4309412815
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
追加情報
:
257p;15

内容詳細

チェッ、女か、と生まれたときに父親に言われた「おていちゃん」は、はからずも左翼劇団に身を投じることになり、貧しい人たちに幸福を!という真ごころから、左翼政治活動にも従事するが、翻弄され、投獄の浮き目を見ることに。波乱・激動の人生を真っすぐひたむきに歩み、後の名脇役を育んだ半生の記。

目次 : 生いたち/ 兄と弟と/ 関東大震災のころ/ 家庭教師・女子大時代/ 山本安英さんに導かれて/ 劇団・新築地時代/ 赤い恋と青いリンゴ/ 留置場というところ/ 蚊がすりの壁/ 挫折して…/ 映画女優誕生/ 戦争がはじまる/ 一生懸命生きてみたい

【著者紹介】
沢村貞子 : 1908年、東京・浅草生まれ。女優、エッセイスト。狂言作者の次女に生まれる。日本女子大在学中に新築地劇団に入り、女優となる。左翼の政治活動にかかわることになり、治安維持法違反で逮捕され、獄中生活を送る。その後、日活太秦現代劇部に入社、名脇役となる。『赤線地帯』で毎日映画コンクール女優助演賞、他に日本アカデミー賞会長特別賞などを受賞。後年、名随筆家としても活躍し、『私の浅草』で日本エッセイス・クラブ賞受賞。1996年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • meg さん

    感動。心揺さぶられ、沢村貞子の人生の断片が愛おしい。彼女の脇役として生きると決めたという描写は力強かった。すばらしい本。

  • mymtskd さん

    生まれてから37才の終戦の日までの若き日の自伝である。それにしても何と聡明で清々しい人だろう。名門女子大を中退する時も、巻き込まれるように獄中生活を余儀なくさせられる時もあっさりと気負いがなく自然体、それでいて情に厚く何事にも丁寧で一生懸命なのだ。こういう姿を粋というのかも知れない。

  • maghrib さん

    「私の浅草」「私の献立」で見られる古風で控えめな人柄からは想像できない壮絶な半生記。男女平等に目覚め教師を目指し女子大に進むものの、教師への幻滅からプロレタリア演劇活動に参加。活動を通じて同志と愛情のない結婚することになる。特高に逮捕され、裸にされ竹刀で拷問を受けても転向せず、未決囚として収監されていたところに、逮捕は夫の供述によるものと知り、左翼活動全てに絶望する。執行猶予付き保釈後,兄の子(長門裕之)の面倒をみるうちに生への希求が生まれ映画女優を決断する。芯の強さと、身に染み込んだ強靱な倫理を感じる。

  • てれまこし さん

    転向文学の白眉ということで読んでみたが、特に興味深かったのは父親との愛憎関係であった。芝居にしか興味がなく自分や母を愛してくれない父への反発から教師を目指すが、結局女優になってしまう。革命運動への参加も、どうも親への反発と無関係でない。そして恐らく転向も(「お前の親は泣いておるぞ」は転向の殺し文句)。考えてみれば、人類の歴史は階級闘争より前に世代間闘争がある。プラトンの哲学もロシア近代文学も世代間闘争から生れた。明治維新のごときも若者の老人支配への抵抗である。社会とは親が子の尊敬を失わないかぎりのもんだ。

  • Galilei さん

    疫病、貧困、戦争、思想弾圧、地震・・・現在の世界を取り巻く悲劇よりも、厳しい苦難に耐えた明治人に逢いたくて、半読みの本書を今再び。▽祖父母や大学教授をはじめ、明治人に触れた最後の世代ですが、どなたも物事に動じず一徹なのは、本書にある、”おていちゃん”の幼い頃の躾からと思います。職人や商家など堅気の世間からは縁遠い芸人世帯にもかかわらず、女子大から左翼運動の芝居へ。本書の多くを占める左翼運動と弾圧の監獄暮らしには、先の一徹だった貞子の家庭の片鱗を感じます。でも、朝ドラ”おていちゃん”は楽しかったです。

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