飢餓浄土 河出文庫

石井光太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309412689
ISBN 10 : 4309412688
フォーマット
出版社
発行年月
2014年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
289p;15

内容詳細

途上国に伝わる数多くの幻想や流言は、眼前の現実を凌駕する。フィリピンの密林に現れる人食い日本兵の亡霊、「私が産んだの」と乳飲み子を抱き始めたオカマ、奇形児を谷底に突き落とし続けた産婆を襲う祟り、虐殺地で人間の死体を食い漁り生き延びた野犬…グロテスクな「幻」がえぐり出す貧困地のリアル。

目次 : 第1章 残留日本兵の亡霊(敗残兵の森/ 幽霊船/ 死ぬことのない兵士たち/ 神隠し)/ 第2章 性臭が放つ幻(せんずり幻想/ ボルネオ島の嬰児/ あさき夢みし/ 胎児の寺)/ 第3章 棄てられし者の嘆き(奇形児の谷/ 横恋慕/ 魔女の里/ ケガレ/ 物乞い万華鏡)/ 第4章 戦地にたちこめる空言(戦場のお守り/ 餌/ 歌う魚)

【著者紹介】
石井光太 : 1977年、東京生まれ。国内外の貧困、医療、戦争などをテーマに取材、執筆活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Miyako Hongo さん

    アジア、アラブ、アフリカの貧困地や難民キャンプなどにまつわるエピソード集。作ったような話が多いと思うのは、人間というのはそういう物だから、なのかも知れない。□世界の貧困地を巡る筆者の情熱は「人間とは何か」という問いなんじゃないかと思う。迷信や風習の生まれる土壌にある、文明の皮を被らない人間の本質を注意深く堀り出している。ああそりゃそうなるわな、的な納得まで持ってける筆者の食いつきは半端ない。□書物やテレビ映像から落ちてしまう体温とか匂いみたいなものが、装幀に使われてる南国の植物写真にマッチしてていい仕事。

  • mari さん

    「絶対貧困」や「物乞う仏陀」のスピンオフ的な感じ?取材地は同じでも今回は戦争に焦点をあてた内容。

  • akinbo511 さん

    東南アジア、中東の各地で暮らす、普通の人たちの日常を目の前で見ているかのように読める。非科学的な流言も、石井さんなりに理由を見つけて締めくくるところが好き。

  • えいくろ さん

    発展途上国で著者が実際に見聞きした逸話・都市伝説・信仰・噂話から見えてくる戦争の傷跡。この本が扱うテーマは人々が見る幻だが、それは悲しい過去の現実を映し出す鏡だと筆者は語る。 淡々とした文調が現地の景色の輪郭を一層浮き立たせた。好みの文調。同筆者の本も読みたい。

  • Katsuto Yoshinaga さん

    雑誌連載で著者の名前を知り、経歴等を読んで気になっていたので手にとってみた。旧日本兵、食人、性、呪術等々の都市伝説に材をとった途上国や貧困地域のルポ小編といった感じの作品。それぞれの題材を深く詳しく綴っていくと、それぞれで一冊の作品となりそうにも思うのだが、これが著者のスタイルなのだろうか。著者には賛否両論あるようだが、これはこれで現代的というか、新しいルポルタージュの方向性があるようで面白いと感じた。内容も個人的には評価する。最近、貧困に材をとった本がたまたま続いている。ちょっとした暗合体験だ。

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人物・団体紹介

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石井光太

1977年東京都生まれ。2005年にアジア諸国の障害者や物乞いをルポした『物乞う仏陀』でデビュー。ノンフィクションを中心に、小説や児童書など幅広く執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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