むかしの汽車旅 河出文庫

出久根達郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309411644
ISBN 10 : 4309411649
フォーマット
出版社
発行年月
2012年07月
日本
追加情報
:
259p 15cm(A6)

内容詳細

30人それぞれの鉄道へ寄せる想いを集める名随筆アンソロジー。鴎外、子規、漱石から、芥川、太宰、串田孫一、岡田喜秋まで。車窓、停車場、車中、夜汽車、二等車、三等車、シベリヤ鉄道、トンネル、常磐線、甲武線、熱海線、根室本線、小海線、飯田線、鉄道唱歌…。四季折々の旅と、鉄道を通してみたさまざまの人間模様。

目次 : 電車の窓(森鴎外)/ 総武鉄道(正岡子規)/ 満韓ところどころ 三十二(夏目漱石)/ 迎妻紀行(大町桂月)/ 常磐線(陸羽浜街道)(田山花袋)/ 左の窓(泉鏡花)/ 汽車奥の細道(高浜虚子)/ 停車場の趣味(岡本綺堂)/ 甲武線(島崎藤村)/ 深川の唄(永井荷風)/ 冬の車窓(別所梅之助)/ 木曾山脈を汽車の窓より(小島鳥水)/ 雪中行―小樽より釧路まで(石川啄木)/ 汽車の中で(萩原朔太郎)/ 夜汽車(近松秋江)/ 蜜柑(芥川龍之介)/ 大陸横断の車中にて(正宗白鳥)/ 二等車に乗る男(豊島与志雄)/ 化物丁場(宮澤賢治)/ 熱海線私語(牧野信一)/ 三等車の中(スケッチ)(中原中也)/ シベリヤの三等列車(林芙美子)/ 丹那トンネル開通祝い(原民喜)/ 列車(太宰治)/ 解散列車(坂口安吾)/ 千歳線風景(伊藤整)/ 根室本線(更科源蔵)/ 小海線の車窓(串田孫一)/ 伊那谷の断想―飯田線(岡田喜秋)/ 鉄道唱歌(大和田建樹)

【著者紹介】
出久根達郎 : 1944年、茨城県生まれ。作家、エッセイスト、古書店主。1992年、『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、1993年、『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さっと さん

    文豪、歌人、紀行作家らが綴る鉄道アンソロジー。先人たちが何ヶ月かでまわった足跡を「出来るだけ早く汽車で一巡して来て見よう」と思い立つ高浜虚子(汽車奥の細道)、「ある意味に於いて停車場は土地そのものの象徴と云ってよい」とする岡本綺堂(停車場の趣味)、「船でも車でも、動いているものに乗って、身体を揺られる」と快感をもよおす永井荷風(深川の唄)、鉄道旅の一期一会に「そのままお互いがお互いを忘れ果てて行くのでしょうか」と呟く林芙美子(シベリヤの三等列車)、石川啄木の函館本線、伊藤整の千歳線はいまも元気です。

  • barcarola さん

    鉄道に纏わるアンソロジー。よく集めたなぁというのが一番の感想。まぁ、30編もあると(背景がわからないためだろうか)理解が追いつかない作品も。

  • ようこ さん

    読みやすいのから読みにくいのまで30編の汽車旅についての短編集。巻末をみながら書かれた時代をチェックしつつこの時代の旅はこうだったのかと想像するのが楽しい。個人的には泉鏡花の左の窓と石川啄木の雪中行が印象的、芥川の蜜柑は別格。編者のオススメは牧野信一の熱海線私語だとか

  • nonicchi さん

    林芙美子のエッセイが読みたい…と思い、辿り着いた「シベリアの三等列車」。「いだてん」でシベリア鉄道のシーンがあったのでイメージし易く、乗客との交流から当時のソビエトの問題をはからずも浮かび上がらせた文章は流石でした。明治から昭和にかけての文豪・小説家達が残した、おそらく本書でなければ読むことのなかったであろう(牧野信一など)、全編に出久根達郎氏の選択眼のいきとどいた一冊。岡田喜秋の「伊那谷の断層」は思わずかの地に行きたくなったほど。ここの文字数ではとても書きつくすことが出来ないのが本当に残念。

  • まめとら さん

    少し読みにくかったですけど、林芙美子さんの「シベリアの三等列車」など、当時の人々の様子がわかり、面白かったです。

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人物・団体紹介

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出久根達郎

1944年茨城県生まれ。73年から東京都杉並区で古書店・芳雅堂(現在は閉店)を営む傍ら、文筆活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。2015年には『短篇集半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載

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