コスモスの影にはいつも誰かが隠れている 河出文庫

藤原新也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309411538
ISBN 10 : 4309411533
フォーマット
出版社
発行年月
2012年06月
日本
追加情報
:
243p;15

内容詳細

普通の人々の営むささやかな日常にも心打たれる物語が潜んでいる。それらを丁寧にすくい上げて紡いだ美しく切ない15篇。妻殺し容疑で起訴された友人の話「尾瀬に死す」(ドラマ化)他。著者の最高傑作!


【著者紹介】
藤原新也 : 1944年福岡県生まれ。写真家、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    藤原さんと言えば、写真集やエッセイを思い浮かべてしまうが、これは14編の短編が収められた本だった。エッセイ集と同じようにしみじみとした温かさと優しさを感じる内容。藤原さんの優しさは、野に咲く花を手折らずにそっと見守るようなものだと思う。どの短編も良かったが、一番のお気に入りは、ネットカフェで知り合った男女の出会いを描き、不思議な余韻を残す表題作だった。

  • リッツ さん

    ふっと手離したら、風に飛ばされて探せなくなったり、自分で望んできたはずの遠いところで会いたい人を思い出したり、そんな時の気持ちを思い出しました。切り取られた瞬間の鮮やかさが永遠にどこかにあって、佇んだ時胸に満ちてくる寂しさがとても愛しくなりました。

  • 柊子 さん

    句点が少なくて、とても読みにくい。これが一番の感想。 短編集なので、感動は全体的に軽め。「車窓の向こうの人生」は良かった。いつもと違う道を歩いていた時に、偶然出会った人、見かけた景色…それらが自分の生き方を、変えることもある。うん、確かにあるかも。

  • Takashi Takeuchi さん

    あとがきによれば著者の友人や街角でふと知り合った人たちから聞いた話だとか。1編目の「尾瀬に死す」はとてもノンフィクションとは思えない不思議な話(結構な脚色が入っているかも知れないけれど)。美しい話だった。決まりきった毎日の生活で行動を少し変える事で訪れる転機。男と女の出会いと別れ、ほんの少しの勇気で人生が変わったかもしれない。1作あたり15ページ程の短編集ながら不思議な余韻が残る。好きです。

  • Salsaru さん

    どこかで読んだ気がしたら、フリーペーパーの連載だったようだ。運命という言葉では安易すぎる。見逃してしまうほど、小さなヒントだけを頼りに、たどる縁。

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