弾左衛門の謎 河出文庫

塩見鮮一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309409221
ISBN 10 : 4309409229
フォーマット
出版社
発行年月
2008年09月
日本
追加情報
:
15cm,276p

内容詳細

江戸のエタ頭・浅草弾左衛門は、もと摂津池田の火打村から出、鎌倉極楽寺辺に移り、江戸に出たという。その故地を探り、非人頭車善七との抗争に発展した「勝扇子」事件の全貌を探り、また歌舞伎『助六』の髭の意休のモデルが弾左衛門であることをつきとめる。弾左衛門のさまざまな“謎”に挑戦する、フィールド調査の名著。

目次 : 第1章 出身地の火打村(現在よりも過去/ 由緒書第一項/ 摂津国池田 ほか)/ 第2章 勝扇子事件(からくり師・小林新助/ 京から江戸へ/ 宝永山誕生 ほか)/ 第3章 勝利宣言『助六』(『日記』のてんまつ/ 市川団十郎/ 市川団十郎の『助六』 ほか)

【著者紹介】
塩見鮮一郎 : 1938年、岡山市生まれ。河出書房新社編集部を経て、作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • イトノコ さん

    徳川幕府の弾左衛門制度の始まり、そして芸能者との裁判沙汰となった勝扇子事件とは。/中世以降、仏教のケガレ意識の浸透による皮革の供給不足、そして死牛馬の始末の問題を解決するために設けられたのが鎌倉幕府の弾左衛門制度であり、徳川幕府のそれも鎌倉を踏襲する形で始まった(ただし直接の繋がりはない)。そして家康は芸能者の管理も弾左衛門に言わば外部委託していたが、それに対する芸能者の不満が噴出したのが勝扇子事件だった。歌舞伎の市川團十郎もそれに乗っかっているが、この事件がなければ今日の歌舞伎の扱いも違ったのかも?

  • いきもの さん

    江戸のエタ頭、弾左衛門について、まずはエタの出自(蝦夷の俘囚説)からその役割、そして弾左衛門と源氏との関わり、そして家康江戸入府の際のエタ管理の制度の確立。勝扇子事件と歌舞伎「助六」の悪役についての考察。前半は興味深く読めたが、勝扇子事件はそれほど興味がわかず、助六の考察に至ってはやや説得力に欠ける考察なように思えた。弾左衛門については、穢多非人という「別世界」の権力者としての側面が面白く、興味が湧いた。

  • おりひら さん

    特に良く分からずに手に取り、読みました。 「弾左衛門とは?」については、どうも第1章でほぼ語られており、タイトルの「謎」については、ここで解かれているような。 しかし本書は、その次の章からが本題。 「江戸」の被差別層をある事件を通して見ていく。 簡素で短いながら興味深く読みました。

  • gachi_folk さん

    タイトルどおり弾左衛門の謎に迫る本著。未だタブーとされる、エタ問題の歴史を知る事が出来る有益な書だ。

  • Yohei Oami さん

    江戸時代のエタ頭の弾左衛門のお話。 日本におけるタブーの1つだが、歴史として理解することにより、そこにある日本人のケガレ思想が見えてくる。 当然、差別はあってはならないことだが、なぜこういった身分制度ができてしまったのか、将来繰り返さないためにも歴史を学ぶことは大切だ。

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塩見鮮一郎

1938年、岡山市生まれ。河出書房新社編集部を経て、作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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