胡桃の中の世界 河出文庫

澁澤龍彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309408286
ISBN 10 : 4309408281
フォーマット
出版社
発行年月
2007年01月
日本
追加情報
:
15cm,285p

内容詳細

石、多面体、螺旋、卵、紋章や時計に怪物…「入れ子」さながら、凝縮されたオブジェの中に現実とは異なるもうひとつの世界を見出そうとする試み。さまざまなイメージ、多彩なエピソードを喚起しつつ、人類の結晶志向の系譜をたどるエッセイ集。著者の一九七〇年代以降の、新しい出発点にもなったイメージの博物誌。

目次 : 石の夢/ プラトン立体/ 螺旋について/ 『ポリュフィルス狂恋夢』/ 幾何学とエロス/ 宇宙卵について/ 動物誌への愛/ 紋章について/ ギリシアの独楽/ 怪物について/ ユートピアとしての時計/ 東西庭園譚/ 胡桃の中の世界

【著者紹介】
澁澤龍彦 : 1928‐87年。東京生まれ。本名龍雄。東大仏文科卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介するかたわら、人間精神や文明の暗黒面に光をあてる多彩なエッセイを発表。晩年は小説に独自の世界を拓いて、広く読まれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    再読。博物誌といったエッセイ集だが、著者自身の「あとがき」にもあるように、ここには鉱物や結晶への偏愛を語ったものが多く見受けられるようだ。また、いつもながらのことだが、澁澤氏の衒学趣味(ここではいい意味での)と、その広範さには圧倒されるというよりは、もはやそれは驚異だ。篇中でもっとも興味深かったのは、「宇宙卵について」。ピエロ・デラ・フランチェスカの「モンテフェルトロ家の祭壇画」(ミラノに行く機会があれば、ぜひ見たいものだ)に始まり、錬金術に連想を広げていくあたりは、もう全く澁澤氏の独壇場というしかない。

  • 里愛乍 さん

    「澁澤先生ならこれが読み易いかも」と友人にお薦めされた本書。いや正直読み易くはない。というより、それ以上に時間がかかったというべきか。彼の文章に使われる言葉、若しくは単語、これが既に奥深い意味を背景を持っているが故に、学の無い私などそこから煮詰まってしまうのだ。ただ自分の想う物・事について独特の表現を以て突き進む。エッセイとの事ですが、彼の膨大な知識と独自の視点で、実に不思議な世界観を醸し出します。特にギリシアの話と時計の話が面白かった。

  • マッキー さん

    読み手を幻想の世界に誘ってくれる本。まさに澁澤ワールドの醍醐味ともいうべき一冊。

  • 双海(ふたみ) さん

    ところどころに図版があって面白いです。「ユートピアとしての時計」が好み。

  • kinshirinshi さん

    澁澤龍彦の本を読むのは学生時代以来かな。知的好奇心を刺激する大変面白い評論集。生命の源であると同時に二極分岐の象徴である「卵」、生物や鉱物に神の隠したもう意志を見ようとする古代からの人間の心理、完全なシンメトリーを理想とした古典派に対し、どこまでも広がっていく「螺旋」を目指したバロック、などなど。時も場所もジャンルも自由に飛び越える豊かな見識に圧倒される。時間があったら、大学の名物教授の講義でも聞きにいく感覚で、一章ずついろいろ調べたりノートを取りながら読むのも楽しいかもしれない。

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