上陸 田中小実昌初期短篇集 河出文庫

田中小実昌

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309407579
ISBN 10 : 4309407579
フォーマット
出版社
発行年月
2005年09月
日本
追加情報
:
15cm,238p

内容詳細

終戦直後、パリコミロクマ(呼び込み易者)をしていたころの日常を描いた「やくざアルバイト」、戦場での兵隊と上官との悲惨な関係「赤鬼がでてくる芝居」、労働争議の中の人間模様「その十日間のこと」等、同人誌時代の田中小実昌の多彩な創作活動を示す貴重な作品集。後のコミさんの作品世界はここに凝縮されていた。

【著者紹介】
田中小実昌 : 1925年、東京都生まれ。東京大学文学部哲学科中退。軽演劇、将校クラブの雑役、香具師などの職を転々とした後、翻訳、文筆業へ進む。1979年、第81回直木賞と第15回谷崎賞を受賞。2005年、ロサンジェルスにて客死(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ウチ● さん

    戦場で、戦争の傷まだ癒えぬ世の基地勤めで、ストのピケラインで無為に過ごし、田中小実昌の描く「俺」「あたし」は煩悶を繰り返す。最終的に救いの手は差し伸べられない・・・初期作品群の中には、漠然と将来に不安を感じさせる作風が多かった。が、しかし、所々に登場する女性の言動はあたかもソラリゼーションのように強烈な印象を残していった。このあたり、後の作品に通ずるところ大いにあり。

  • Mark.jr さん

    一見まったりとしているように見えて、意外とセンシティブでメランコリックなのが、著者の持ち味なのかも。

  • Kinaaaase さん

    「なにもおきてはいないのに、いやなにもおきてはならないのに、ただパッシヴにそれをまっているような気持。」p71

  • 久守洋 さん

    同人誌時代の初期作品を中心にまとめられた短編集。突出した作品は無いが、「赤鬼の出てくる芝居」や「生き腐れ」のアイデンティティをめぐる内面描写は面白い。作風にバリエーションがあるが、全ての作品に共通して覆っているのはアメリカの影である。

  • ちあき さん

    いくつかの作品には三人称の生硬さがあって、いかにも初期作品らしい。やっぱりコミさんには「ぼく」の一人称が似あっている。逆にいえばそれ以外の要素(社会の片隅で生きている感覚、ダメ人間であることの自覚など)は後年の作品にも受けつがれているように思った。とくに「生き腐れ」には「ポロポロ」や「アメン父」のような宗教的視点もある。

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人物・団体紹介

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田中小実昌

1925年東京生まれ。東京大学文学部哲学科中退。バーテン、香具師などを転々とする。J.H.チェイス、R.チャンドラー、C.ブラウンの名訳で知られる。1979年「浪曲師朝日丸の話」「ミミのこと」で第81回直木賞、同年『ポロポロ』で第15回谷崎潤一郎賞を受賞した。2000年2月アメリカで客死(本データは

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